不動産担保融資一口メモ
不動産担保ローン・融資と審査⑮(融資限度額)
不動産担保ローンの審査と融資限度額について説明します。
不動産担保ローンの審査基準は金融機関によって異なります。
融資限度額と言っても、顧客に開示される場合もあれば、あくまでも社内基準のみの場合もあります。
不動産評価額、信用情報、収入審査などを総合して、融資限度金額を算出する場合もあれば、単純に不動産評価額のみから算出する場合があります。
ここでは、不動産評価額のみから算出する場合について説明します。
不動産担保ローンの場合は、文字通り、不動産を担保とすることで貸出を行う仕組みです。
その審査は、担保とする不動産が本当にローンの担保物として、金額に見合うだけの価値があるかどうかを審査することです。
融資限度額は物件調査によって算出された不動産評価額に、金融機関ごと一定の掛目を掛け合わせて算出します。
一般的には70%~80%と言われています。
例えば、不動産評価額1000万円で担保掛目が70%の場合の融資限度額は700万円になります。
この掛目についても金融機関によって顧客に開示される場合とそうでない場合があります。
また担保物件の種類や融資条件によって、例えば、借入期間が長期の場合は60%とか、収益物件の場合は80%とか、マンションの場合は**%とか、築年数が古い場合は**%とか、細分化して決めている金融機関もあれば、一律定めているところなど様々です。
いずれにしても、不動産評価額の100%融資が受けられることはまずありません。
また、融資限度額までが必ず融資が受けられるわけではありません。
総量規制や返済能力など様々な要素を総合的に勘案して融資を行います。
無理のない返済計画で、貸付条件をよく確認し、借りすぎには注意をしてください。