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不動産担保融資一口メモ

不動産担保ローン・融資と審査⑬(担保物件審査:机上評価)

不動産担保ローンの担保物件審査(机上評価)について説明します。
不動産担保ローンの審査について、これまでは、貸金業法的な見地から、信用情報機関を利用した借入状況の審査や、収入証明や決算書を利用した返済能力の審査について見てきました。

無担保の消費者金融やカードローンではここまでですが、不動産担保ローンの場合は、大事な担保不動産の審査があります。
不動産担保ローンでは通常仮審査、仮申込みと言って、担保不動産の本調査(現地調査)の前にあらかじめの机上評価を行います
この机上評価は、仮申し込みをいただいた情報を基に、現地調査を行わずに、電話で現地の不動産業者に問合せをして担保物件の周辺の土地の相場を確認したり、インターネットを利用して取引事例や公的地価(公示価格や路線価)を確認し、おおよその担保評価額を算出することをいいます。

最近はインターネットで申し込みを受け付ける金融機関も増えました。
机上評価する上で必要な情報は、物件の所在地や土地の広さ、建物の広さ、築年数などです。
あらかじめ担保となる物件の登記簿謄本の写しや、公図、地積測量図、住宅地図などがあれば、なおスムーズに机上評価が進みます。
専業の不動産担保ローン会社の場合は、この机上評価の結果を即日か翌日までには返答するノンバンクがほとんどです。
銀行の場合はこの机上評価を行うことはまずありませんし、ましてや翌日までに結果を回答するなんてこともないでしょう。
そこまで銀行員には求められていません。

この机上評価により、物件評価に対して、掛目も考慮して、希望融資額に届かない場合は、融資が難しいということになります。
その場合には、借入本申込、そして、物件の現地調査には進みません。
つまり、融資の可否(この場合は、借入本申込みを受けて、現地調査を行うか)が当日か翌日にはわかるということになります。
これがノンバンクの不動産担保ローンのスピードの早さであります。
銀行の審査では考えられない点です。

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