不動産担保融資一口メモ
不動産担保ローン・融資と審査⑤(借入申込時の信用情報の照会と審査)
ノンバンクの不動産担保ローンの審査では、必ず信用情報機関の信用情報の利用が行われます。
借入申込時の信用情報の照会と審査について説明します。
前回ご説明した通り、信用情報の照会をして、総量規制の上限を超えて融資を行ったら、貸金業法違反になります。
総量規制に違反にならない範囲でいくら融資を行うかは各貸金業者の審査基準・判断によるところとなります。
各貸金業者は信用情報を参考にお客様の信用力を総合的に判断して、ローンの提供の可否を判断します。
では、信用情報照会の結果、審査に影響を与えるケース(審査のマイナス)とはどのような場合でしょうか。
・過去に延滞履歴がある、現在延滞している
・現在は延滞等はしていないが過去に債務免除を受けた
金融機関によってはこれだけで審査否決の所もありますが、融資が絶対受けられないわけではありません。
この場合は、その理由や現状を整理してしっかり話ができるようにしてください。
その内容によっては十分融資ができる場合があります。
・借入申込書に記入した既存の借入残高が信用情報照会の残高と大きく食い違う。
・借入に対するご本人の認識があいまい。
・借入残高に対して毎月いくら返済しているか把握していない。
実はこちらの方がはるかに問題です。
このようなルーズな人が結局延滞をしてしまいます。
借入には必ず目的があって、返済計画があるはずです。
無理のない返済計画で、貸付条件をよく確認し、借りすぎに注意しましょう。
ここで、不動産担保ローンの審査と信用情報について付け加えますと
不動産担保ローンは不動産を担保とする性格上、借入金額が高額となり、年収等の3分の1を超過する場合があります。
総量規制の「適用除外」「例外」に該当する場合はお取扱いの対象となり、貸金業者は貸付が認められております。
除外規定の場合、信用情報の照会は、総量規制の確認というよりは、消費者ローンやクレジットなどの借入残高の確認と月々の返済能力の確認が中心となります。
特に、「売却不動産つなぎローン」、「売却不動産担保ローン」、「売却不動産返済ローン」は、総量規制の適用除外となります。
審査の重点が、不動産の担保価値であるため、過去の延滞履歴などはあまり重視しません。