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エステローンが払えない時はどうすればいいのでしょうか?主な解決法は大別して2パターンあります。
一つは、中途解約(クーリングオフ含む)をする。もう一つは、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)をするです。
エステローンで苦しんでいる方も心配はいりません。きちんと手順通りに処理していけば、問題は解決します。
間違ってもローンの支払いを無視したり、放置したりしてはいけません。借金を放置しておくと遅延損害金が加算されたり、クレジットカードが使えなくなったりしてしまいます。最終的には差し押さえ(強制執行)になります。
また、ローンを返済しようと新たにお金を借りるようなことも絶対に避けてください。無理して返済してもどこかで行き詰まり破綻してしまいます。
今回は、エステローンで苦しんでいる方にお勧めできる解決法をご紹介いたします。
エステローンが払えない場合の主な解決方法2つ
エステローンが払えない方がすぐにやるべきことは中途解約(クーリングオフ含む)をすることです。
中途解約を拒否される、または中途解約が不可能な場合は、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)で処理しましょう。
このどちらかを実行すればエステローン地獄から解放されますので安心してください。
1.中途解約を行う
エステローンが払えない、エステローンで苦しんでいる場合、最初にすべきことは中途解約(契約破棄)を行うことです。
エステローンは消費者庁が中途解約可能と定めているので、きちんとした手続きを行えば解約可能です。
なお、エステローン契約から8日以内ならクーリングオフとして処理することができます。
利用期間が1か月超、総額5万円超の場合は解約可能
クーリングオフ期間(契約後8日以内)が過ぎてしまった場合でもエステローンは中途解約が可能です。
条件としてはエステの使用期間が1か月を過ぎている、また使用総額が5万円を超えている場合に中途解約ができます。
中途解約は2万円前後のキャンセル料がかかるので注意
エステローンは中途解約ができますが、もちろん全額返済とはいきません。
手数料、キャンセル料がかかってしまうので注意が必要です。
なお、キャンセル料は、役務提供開始前である場合は2万円、解除が役務提供開始後である場合は2万円又は契約残額の10%に相当する額のいずれか低い額と定められています。
キャンセル料に関する詳細は消費者庁のHPでご確認ください。
→特定継続的役務提供|特定商取引法ガイド
契約8日以内ならクーリングオフも可能
エステローン契約締結後、8日以内ならクーリングオフが可能です。クーリングオフとは、無条件で契約を解除できる制度です。
また、クーリングオフ期間中は、契約を解除しても違約金やキャンセル料を支払う必要がなく(キャンセル料0円)、全額一括返金されます。
エステローンを無理やり勧められて契約してしまっても、後日契約を破棄したい場合には有効な手段ですので、ぜひご活用ください。
なお、クーリングオフに関する手続きは、独立行政法人 国民生活センターのHPに詳細が載っていますので、参考になさってください。
→クーリング・オフ(テーマ別特集)_国民生活センター
2.債務整理を行う(滞納がある場合)
基本的にクーリングオフや中途解約で対処可能ですが、後払い等を利用し、エステ料金を滞納している場合は、別の対応が必要です。
そのような場合は、通常の借金と同様に、債務整理をおすすめします。
債務整理とは、国が認めた合法的に借金を減らすことができる制度です。
債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)は3種類あり、個人の環境や条件によって選択すべきものが変わってきます。どの債務整理が適しているかは、業務経験が豊富な弁護士にご相談ください。
債務整理の3種類とその減額効果
債務整理の種類は、任意整理、自己破産、個人再生の3種類に分けられます。以下、それぞれの概要と減額効果について簡単にまとめましたので、ご参考ください。
種類 | 概要 | 減額効果 |
任意整理 | 債務者と債権者の話し合いで、利息や遅延損害金が免除される制度 | 将来利息と遅延損害金をカットでき、残債を分割で返済できる |
自己破産 | 裁判所を通し、借金全額免除が認められる制度 | 借金を全てゼロにできる |
個人再生 | 裁判所を通し、借金の一部免除が認められる制度 | 借金を5分の1から10分の1程度に減額できる |
滞納分を分割で返済できそうな場合は任意整理
エステローンの滞納問題で一番多用される債務整理が任意整理です。任意整理は裁判所を通さず、債務者と債権者の話し合いで決まります。
ローン地獄に陥れる最大の元凶である利息をカットできるのが最大のメリットです。
また、ローンを滞納している場合の遅延損害金もカットできます。
さらに、元金は3〜5年程度の分割払いを条件に話がまとまることが多いので、60回払い以下にしている方は、月々の返済負担が減らせることも大きな魅力でしょう。
ただし、残債(元本)に関しては減額されないので、分割して返済していく必要があります。
サラリーマンや公務員など定収入がある人にはお勧めの方法です。
その他の借金も含め、全く払えないなら自己破産
手持ちのお金(貯金等)もないし、収入もない、または少ない場合は任意整理で処理できないので、自己破産を選ぶ必要があります。
自己破産は裁判所に認められれば、全ての借金をゼロにできるのでたいへん魅力的ですが、デメリットも多いです。
例えば、官報に載る、信用情報(ブラックリスト)に名前が載る、マイホーム(自宅)・マイカーを没収される、クレジットカードが使えなくなる(新たに作れなくなる)などです。
逆に言えば、資産がないような人には、自己破産は適している制度です。
資産がない人は同時廃止という方法で処理されるので、比較的短期間で自己破産が認められます。
例えば、エステローンの他にも借金があり、借入総額が大きな場合等に有効な選択肢です。
自己破産のデメリットを許容できなければ個人再生
個人再生は借金を5分の1から10分の1に減らせる制度ですが、裁判所を通して手続きするため、多くの時間がかかってしまい、あまりエステローン問題に適した制度とは言えません。
どうしても自己破産を避けたい人(例えば自宅を残したいなど)には適して制度ですが、エステローンで苦しんでいる人向きの制度ではないので選択肢から外しても問題ありません。
債務整理のデメリットは信用情報にキズがつくこと
債務整理をするデメリットの最大の注意点は、信用情報にキズがつくことです。
信用情報とは、クレジットカードの審査やローンを組む時やお金を借りる時に照会される個人の金融情報です。
債務整理をするとこの信用情報にキズがついてしまいクレジットカードが使えなくなったり、新たにクレジットカードが作れなくなったりします。
また、ローンを組んだり、分割払いができなくなったり、お金を借りることができなくなってしまいます。
この信用情報にキズがつくことをブラックリスト入りといいます。
このように債務整理をするとブラックリストに載ってしまうので、回避できるなら回避した方がいいです。
ただし、いつまでも返済を怠り、滞納していると最終的に差し押さえ(強制執行)になってしまうので、どうしても借金を返済できない場合は、信用情報にキズがついてでも債務整理をした方が良いです。
また、エステローンを2か月以上滞納している場合も既に信用情報にキズがついてる可能性が極めて高いので、この場合は信用情報の点は無視して債務整理に踏み切っても問題ありません。
債務整理をするべきか否かでお悩みの方は、債務整理に詳しい弁護士にご相談ください。
現在の状況を把握し、メリットとデメリットを加味したうえで、最適な選択肢をご相談者様にご提供いたします。
エステローンの滞納を放置し続けるとどうなる?
エステローンを滞納し続けると、ローン会社から督促状(適切な対応をしないと訴えると警告する文書)などが届き、最終的に差し押さえ(強制執行)になってしまいます。
いきなり差し押さえになるわけではありませんが、督促状などを無視すると現実となってしまうので、早めの対処が必要です。
どうしても返済が無理と感じたら債務整理を検討しましょう。できるだけ早く対処することが肝心です。
督促がより厳しくなっていく
エステローンの返済が厳しくなり放置していると、ローン会社から督促状が送られてきます。
督促状は、一種の警告文であり、これを無視していると訴えられて差し押さえになるので、督促状が届いたらきちんと対処しましょう。弁護士に相談することも有益です。
また、この時点で債務整理をすることも良い選択です。差し押さえ(強制執行)が嫌ならすぐに債務整理の手続きに着手しましょう。
遅延損害金(延滞料)が発生する
エステローンを無視して放置していると、遅延損害金というものが加算されてしまいます。これは利息とは別のもので、一種のペナルティ料です。
ただでさえ、利息が高いのに遅延損害金まで加算されたら返済が大変なことになるので、放置しないで適切な対処をしましょう。
信用情報にキズがつく
エステローンを一定期間返済しないでいると信用情報にキズがついてしまいます。
信用情報はブラックリストとも呼ばれており、これに名前が載るとクレジットカードが使えなくなったり、新たにローンが組めなくなったりします。
また、新たにローンを組んだり、お金を借りたりすることもできなくなるので注意してください。
昨今は現金から電子マネーに移行しており、より信用情報が重要になってきているので、信用情報にキズがつかないような対処をすぐにすべきです。
残債を一括請求される
ローン返済を怠るとローン会社から残債の一括請求をされてしまいます。
つまり、分かりやすく言えば分割での支払いを停止され、一度に残りの全額を支払わないといけなくなります。
分割でさえ支払えないのに一括請求されたら、まず支払い不可能なので、この時点で債務整理をすることをお勧めいたします。
何度も繰り返しますが、一括請求を無視したり放置したりしてはいけません。
支払えないと思ったら無視するのではなく、債務整理を検討しましょう。
最終的には給料や財産を差し押さえられる
督促状を無視したり、残債の一括請求を無視したりしていると、最終的にローン会社から訴えられて差し押さえ(強制執行)になってしまいます。
差し押さえになると給与や預金にも影響するので、このような状況になる前に債務整理をする必要があります。
督促状が届いたり、一括請求をされたりした時点で、債務整理に詳しい弁護士に相談することを強く勧めます。
エステローンが払えなくてもやってはいけないこと
エステローンを払えなくても督促を無視して放置してはいけません。また、新たに消費者金融などでお金を借りてローン代金を払おうとすることもダメです。
どちらも完全に悪手なのでやってはいけません。
正しい行動、選択とは、国が認めた合法的な債務整理の手続きをすることです。
督促を無視する
エステローンを返済せずに無視していると、督促状が送られてきます。
督促状とは、これ以上無視すると法的措置をとりますよという警告文です。
実際に、この督促状を無視すると最終的に差し押さえになってしまいます。
督促状が届いたらかなりヤバい状態なので、放置したり無視したりせず、まずは債務整理に長けた弁護士に相談しましょう。
借金で滞納分を払おうとする
一番マズいのはエステローンが返せないからと言って、新たに借金をしてエステローンを返済しようとすることです。
これは一番の悪手です。絶対にやってはいけません。
なんとかローン(借金)を返済したいという気持ちは大切ですが、新たに借金をしてまで返済する必要はありません。
国がこのような悲惨な状況を回避するために債務整理というセイフティーネットを用意しているので、これを上手く活用しましょう。
まとめ
エステローンが払えない時の対処法は2パターンあります。
一つは、中途解約(クーリングオフ含む)する。もう一つは、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)をするです。
この2つの方法でエステローン地獄から解放されます。
エステローン問題を解決する為には、ローンを放置したり無視したりせず、迅速に対処することが大切です。
エステローンが払えないと思ったら、すぐに中途解約(クーリングオフ)するか債務整理を検討しましょう。
また、中途解約の方法がよく分からない、債務整理をどうやってすればいいかよく分からない場合は、弁護士に相談しましょう。
一番ダメなのは一人で悩み、ローンの返済を放置したり、新たに借金をしてローン返済に充てたりすることです。
分からないことがあれば、弁護士に相談し、中途解約をするか、債務整理をするかを決めましょう。
ローン問題は放置すればするほど、状況が悪化していきます。
もう無理と思ったら腹をくくって行動しましょう。行動すれば最悪の事態は避けることができます。
エステローンに関するよくある質問
- Q. エステローンの返済が厳しいです。なにか良い方法はありますか?
-
A.
まずはクーリングオフか中途解約の手続きをしてください。この方法もダメなら債務整理をしてください。どちらかの方法を試せば、ローン地獄から解放されます。
- Q. エステローンが払えません。解約できますか?
-
A.
はい、できます。契約後8日以内ならクーリングオフ(キャンセル料なし)が可能です。8日を超えた場合でも中途解約が可能です。ただし、2万円超のキャンセル料がかかります。
- Q. エステローンが払えない時は、消費者金融で借金してでも返済した方がいいですか?
-
A.
絶対に止めてください。よりキズが深くなるだけです。借金を借金で返すのはご法度です。何とかしたいという気持ちは分かりますが、返済不能になるだけなのでやめましょう。
- Q. エステローンの支払いがきついのですが、毎月の返済額を減らすことはできますか?
-
A.
はい、できます。債務整理の一つに任意整理というものがあります。任意整理をすると遅延損害金と利息がなくなるので、毎月の返済額が確実に減ります。
- Q. エステローンをチャラ(ゼロ)にする方法はありますか?
-
A.
はい、あります。債務整理の一つに自己破産というものがあります。自己破産をすると全ての借金が免除されますので、借金をチャラ(ゼロ)にできます。ただし、自己破産は多くのデメリットもあるのでご注意ください。