債務整理でリボ地獄は解消できるのか?状況別の適切な解決法を解説

リボ払い 債務整理

「リボ払いの支払いが苦しいけれど、債務整理で解決できるの?
「リボ払いの負担を減らすには、どの債務整理がおすすめ?

リボ払いは毎月の返済額が一定額で済む反面、元金がなかなか減らずに返済が長期化してしまいやすいため「債務整理で借金を減額したい」と考える人も多いでしょう。

結論からいうと、返済が難しいリボ払いは債務整理で解決可能で、債務整理のうち「任意整理」で解決できるケースが多いです。

リボ払いの返済で悩んでいる人は、まずは無料相談を利用して弁護士に相談してみて「債務整理でどのくらい借金を減らせるか?」を確認してみることをおすすめします。

この記事では、返済が難しくなってしまったリボ払いの解決方法、任意整理するメリット・デメリットを解説します。

債務整理以外でリボ払いを早く終わらせる方法もわかるので、リボ払いの支払いで困っている人はぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  1. 返済額に対して利息が占める割合が大きく、支払残高が増えていることに気づきにくいので、リボ払いは返済の負担が大きくなりやすい
  2. リボ払いを債務整理するなら、リボ払いだけの利息をカットできる
    「任意整理」がおすすめ
  3. 「リボ払いを任意整理するとどうなるか?」については、弁護士の無料相談を受けて確認するのがおすすめ

リボ払いの返済が終わらないのはなぜ?

リボ払いの返済が終わらない場合、そもそもリボ払いの仕組みを十分に理解しておらず、使い続けてしまった人が多いです。

リボ払いとは、支払残高によらず毎月一定の金額を返済する支払方法です。ただし、毎月の利息は支払残高全体に対してかかります。

そのため、支払残高が高いにも関わらず返済額が低いと、いつまで経っても返済が終わらない事態に陥りやすいのです。

返済額に対して利息が占める割合が大きい

リボ払いには、主に以下の2つの支払方法があります。

  • 定額方式・・・支払残高に関わらず毎月一定の金額を支払う方法
  • 残高スライド式・・・支払残高に応じて返済金額が変動する支払方法

どちらの場合も分割払いとは違い、支払残高がなくなるまで返済は続きます。

そして、利息は返済額ではなく支払残高全体にかかるのです。

例えば、金利15%で支払残高30万円を毎月1万円ずつ返済している場合、1ヶ月の利息は以下のとおりです。

30万×15%÷365×30≒3,700

つまり、返済額1万円のうち3,700円を利息が占めており、支払残高は約6,000円しか減っていないのです。

そのため、いつまで経っても支払残高が減らない事態に陥ってしまいます。

支払残高が増えていることに気づきにくい

リボ払いは、毎月一定の金額を返済しているため「支払残高が減っている」と思い込みやすいです。

また、返済をしているからと支払残高の確認を疎かにしがちでもあります。

そのため、返済額の多くが利息に充てられていることに気づかず、支払残高が減っているどころか増えているという事態に陥りやすいのです。

リボ払いの返済がなかなか終わらない理由を詳しく知りたい場合、以下の記事も参考にしてみてください。

リボ払い やばいリボ払いがやばい理由とは?すぐに支払いを終わらせる方法も解説

リボ払いも債務整理できる!状況に応じて手続きを選択しよう

返済が難しくなってしまったリボ払いは、債務整理で解決できます。

債務整理には「任意整理」「自己破産」「個人再生」の3つの方法があるので、状況に応じて手続きを選択しましょう。

次の項目から、それぞれの手続きの特徴と検討すべき状況をお伝えしますので、参考にしてください。

債務がリボ払いだけなら任意整理がおすすめ!

抱えている債務がリボ払いだけの場合、任意整理で解決できる可能性が高いです。

なぜなら、任意整理は将来分の利息をカットする手続きであるため、利息が膨らんで返済が難しくなっている可能性の高いリボ払いと相性がよいからです。

そのため、まずは任意整理を検討してみることをおすすめします。

任意整理ならリボ払いの利息をカットできる

任意整理では、弁護士が債権者と交渉して将来分の利息をカットし、元金のみを3~5年で分割返済していきます。

前述したように、リボ払いは金利が高く利息が膨らみやすい支払方法です。

そのため、利息の支払いに困っている人が多く、利息がカットされれば返済が可能となるケースが多いのです。

【リボ払いの総額、どれだけ減らせる?】借金減額無料診断はこちら!

任意整理はリボ払いのみを手続きの対象にできる

任意整理は、手続きの対象にする債務を選べます。そのため、ローン返済中の自宅や車があっても引き上げられる対象になることはありません。

また、裁判を通さない手続きであるため、家族の収入証明を提出したり、自宅に裁判所からの書類が届かず。周りに知られにくいメリットもあります。

そのため、債務がリボ払いのみで、利息がカットされれば支払可能なら任意整理を選択するとよいでしょう。

他にも借入があるなら「自己破産」や「個人再生」も検討しよう

リボ払いの他にも債務があったり、利息をカットされても支払いが難しい人もいるでしょう。

その場合は、自己破産や個人再生も検討するとよいでしょう。

  • 自己破産・・・一定以上の財産を手放してすべての債務を0にする手続き
  • 個人再生・・・借金総額を大幅に圧縮し、残債を分割で返済していく手続き

どちらの手続きも任意整理に比べて大幅に借金を減額できます。ただし、手続きする債務は選べないので、ローン返済中の自宅や車などの財産は引き上げられてしまいます。

また、どちらの手続きも裁判所を介した手続きで、家族の収入証明などが必要になるため、隠したまま手続きするのは難しいです。

家族名義の財産は処分されませんが、自宅や車などが引き上げられるため、家族への影響も任意整理に比べて大きいことを覚えておきましょう。

個人再生では、ローンの残る自宅を残せる特則があるので、詳しくは弁護士へ聞いてみることをおすすめします。

国が認めた借金減額制度は怪しい?借金を減らせる仕組みやデメリットを徹底解説国が認めた借金減額制度は怪しい?借金を減らせる仕組みやデメリットを徹底解説

リボ払いを任意整理するメリット

前の項目で、リボ払いの返済が難しい場合、任意整理で解決できる可能性が高いとお伝えしました。

リボ払いを任意整理するメリットは、主に以下の3つです。

  • 将来分の利息がなくなるので返済が楽になる
  • 債権者からの督促がなくなる
  • 住宅や車のローンには影響しない

次の項目から、それぞれ詳しくお伝えします。 

将来分の利息がなくなるので返済が楽になる

リボ払いを任意整理する一番のメリットは、将来分の利息がなくなることです。

利息カットの交渉が成立した後は元金のみの返済となるため、返済負担を軽くすることができます。

また、元金も3~5年での分割払いとなるため、無理なく返済を続けていけるでしょう。

債権者からの督促がなくなる

弁護士へ任意整理を依頼すると、弁護士から債権者へ受任通知が発送されます。

受任通知とは、弁護士が債務者の代理人となったことを知らせる通知で、受任通知を受取った債権者は債務者へ直接連絡ができなくなります。

そのため、任意整理を依頼すると、債権者からの督促がなくなるのです。債権者からの督促がなくなれば、精神的な負担が減る人も多いでしょう。

住宅や車のローンには影響しない

任意整理では、自己破産や個人再生と違って手続きする債権を選ぶことができます。

つまり、リボ払いだけを手続きの対象にできるのです。

そのため、返済中の住宅や車のローンがあっても、差押えの対象となることなく手続きができます。

リボ払いを任意整理するデメリット

任意整理にはメリットだけでなく、以下のようなデメリットもあります。

  • ブラックリストに掲載される
  • 支払残高自体は減額できない

任意整理は、デメリットも考慮したうえで依頼しましょう。次の項目から、詳しくお伝えします。

ブラックリストに掲載される

「ブラックリストに掲載される」とは、信用情報機関に事故情報が登録されることを指します。

信用情報機関に事故情報が掲載されている間は、原則クレジットカードの作成や利用、ローンを組んでの買い物ができなくなります。

任意整理の場合、信用情報機関から事故情報が抹消されるのは、完済から5年後が一般的です。

支払残高自体は減額できない

任意整理では、支払残高自体の減額はされず、分割で返済を続けなければなりません。

そして、任意整理後に返済を滞納をすると、利息を含めた残債を一括請求されるのが一般的です。

そのため、任意整理で利息をカットしたとしても返済を続けるのが難しいと感じる場合は、自己破産や個人再生を検討するとよいでしょう。

債務整理以外でリボ払いを早く終わらせる方法

リボ払いが終わらないのは、主に「返済額が低すぎる」ことと「利息が高い」ことにあります。

そこで、その2点を解消すれば、債務整理をしなくてもリボ払いを終わらせられる可能性があります。

この項目で解説する方法を試しても難しい場合や実行が厳しいときは、支払いを滞納して高額な遅延損害金を請求される前に、弁護士へ相談するとよいでしょう。

一括返済や繰り上げ返済をする

リボ払いではほとんどの場合、一括返済や繰り上げ返済を受け付けています。

一括返済とは、支払残高を一括で返済することで、繰り上げ返済とは、余裕のある月に多めに支払いをすることです。

どちらの方法も、支払残高を大きく減らすのにとても効果的です。

一括返済や繰り上げ返済を希望する場合は、カード会社の問い合わせセンターへ問い合わせてみてください。

毎月の返済額を上げる

毎月の返済額を上げるのも効果的な方法です。

例えば、毎月1万円だけ返済していたのを2万円にすれば、その分支払残高は減っていきます。

また、返済額のうち利息が占める割合も減るので、着実に支払残高は減っていきます。

ただし、返済中にリボ払いを利用すると支払残高は思うように減らないため、リボ払いの利用頻度も見直すとよいでしょう。

まとめ

大きく膨らみ過ぎて返済が難しくなったリボ払いは、債務整理の対象となります。

抱えている債務がリボ払いの支払いのみなら、債務整理の中でも任意整理で解決できる可能性が高いです。

任意整理とは、将来分の利息をカットして元金のみを分割で返済していく手続きです。

リボ払いの返済が難しくなり、滞納を続けると最悪の場合、給料や財産を差押えられてしまう恐れがあります。

そのため、リボ払いの返済が難しいと感じているのなら、まずは一度弁護士へ相談して任意整理でどれくらい借金の負担が減るのか確認してみるとよいでしょう。

無料相談を実施している弁護士も多くいますので、早めに相談してリボ払いの不安を解消してくださいね。

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リボ払いに関してよくある質問

Q. リボ払いがなかなか終わらないのはなぜですか?
A.

支払残高に対して返済額が低すぎる可能性があります。返済額が低すぎると、そのほとんどが利息に充てられてしまうため、リボ払いがなかなか終わらないのです。

Q. リボ払いを早く終わらせる方法はありますか?
A.

一括返済や繰り上げ返済を利用することをおすすめします。

Q. 一括返済や繰り上げ返済が難しい場合、どうすればよいでしょうか?
A.

弁護士へ任意整理の相談をしてみるとよいでしょう。
抱えている債務がリボ払いだけの場合、任意整理で解決できるケースが多いです。

Q. リボ払いを任意整理したときのデメリットを教えてください。
A.

まず、信用情報機関に事故情報が登録されるので、一定期間クレジットカードの利用やローンを組んでの買い物ができなくなります。また、任意整理は自己破産などと違って、元金の減額はできません。

Q. 他の借金もあって、リボ払いだけ任意整理しても返済が追いつきません。どうしたら良いでしょうか?
A.

他の借金も含め、自己破産や個人再生を検討することをおすすめします。
自分の状況に合わせた選択をするためにも、まずは一度弁護士へ相談してみるとよいでしょう。