インターネット上では「みずほ銀行カードローンは金利が低い」といった口コミも散見されますが、実際のところ他社に比べて金利は低いのでしょうか。
結論からいうと、上限金利が低めに設定されているため、みずほ銀行カードローンは銀行カードローンの中でも金利が低い部類に入ります。
しかし、あくまで低金利とはいえるのは上限金利なので、上限金利が適用されない場合は他社より金利が高いケースもあるため注意が必要です。
この記事では、みずほ銀行カードローンと他社カードローンの金利を一覧表で比較して、本当に低金利なのかを確認してみました。
みずほ銀行カードローンを利用した場合の利息と返済額の目安もわかるので、利用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
- みずほ銀行カードローンの金利は年2.0%~年14.0%
- みずほ銀行の住宅ローンを契約している場合、みずほ銀行カードローンの金利が年0.5%低くなる
- 他のカードローンと比較しても、みずほ銀行カードローンの上限金利は低い部類に入る
もくじ
みずほ銀行カードローンの金利は年2.0%~年14.0%
みずほ銀行カードローンの金利は年2.0%~年14.0%と設定されています。
申込後に行なわれる審査の際に年2.0%~年14.0%のうちから適用される数値が決定され、みずほ銀行カードローンとの契約時に実際にその数値が金利として適用されます。
金利は借りた金額に対する利息の割合のことで、利息は金銭の貸借に対して支払われる対価のことで、適用される金利の数値が変動すれば、発生する利息も変わる仕組みです。
なお、みずほ銀行カードローンに限らず「年〇%~〇%」といった形で金利に幅があるカードローンは多く存在しますが、このような場合に適用される金利は実際に契約してみるまでわかりません。
とはいえ、上限金利が適用されることを想定しておけば、その数値を超えた金利が適用されることはありません。
みずほ銀行カードローンに支払う利息をシュミレーションする場合、上限金利である年14.0%が適用されるケースを想定しておくとよいでしょう。
みずほ銀行カードローンが低金利と言われる理由
みずほ銀行カードローンが低金利と言われる理由として、他社カードローンに比べて上限金利が低めに設定されている点が大きな要因だと推測されます。
というのも、カードローンを初めて利用する際は上限金利が適用される傾向にあります。
上限金利が適用される前提であれば、メガバンク3行と大手消費者金融5社のなかでも、上限金利の最も低いみずほ銀行カードローンが低金利といえるでしょう。
カードローン名 | 金利 |
---|---|
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~年14.0% |
三井住友銀行カードローン | 年1.5%~年14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8%~年14.6% |
アコム | 年3.0%~年18.0% |
プロミス | 年4.5%~年17.8% |
アイフル | 年3.0%~年18.0% |
レイク | 年3.0%~年18.0% |
SMBCモビット | 年4.5%~年18.0% |
メガバンク3行で比較すれば、みずほ銀行カードローンの上限金利は年0.5%~年0.6%低く設定されています。
また、大手消費者金融5社のカードローンの上限金利を比較すると、年3.8%~年4.0%低い数値です。
ただし、カードローンでは必ずしも上限金利が適用されるとは限らず、場合によっては上限金利より低い数値が適用されるケースもあります。
みずほ銀行カードローンは他社カードローンと比較しても上限金利が低めですが、上限金利が適用されない場合は他の商品のほうが低金利になるケースがあることも覚えておきましょう。
みずほ銀行カードローンと他のカードローンの金利比較
メガバンク3行と大手消費者金融5社で比較すれば、みずほ銀行カードローンの上限金利は低いといえます。
しかし、他のカードローンと比較した場合、みずほ銀行カードローンの上限金利が低いと言い切るのは難しいです。
例えば、ネット銀行5行とみずほ銀行のカードローンを比較すると、下記のようになります。
カードローン名 | 金利 |
---|---|
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~年14.0% |
楽天銀行カードローン | 年1.9%~年14.5% |
auじぶん銀行カードローン | 年1.48%~年17.5% |
ソニー銀行カードローン | 年2.5%~年13.8% |
PayPay銀行カードローン | 年1.59%~年18.0% |
住信SBIネット銀行カードローン | 年1.59%~年14.79% |
ソニー銀行カードローンのように、ネット銀行のなかにはみずほ銀行カードローンよりも上限金利が低く設定されている商品もあります。
また、地方銀行もカードローンを提供している場合がありますが、商品によっては年14.0%よりも低い数値を上限金利として設定されています。
そのため「上限金利が低いからみずほ銀行カードローンを利用したい」と考えている人は、ネット銀行や地方銀行などが提供する他社カードローンも視野に入れてみると良いでしょう。
みずほ銀行カードローンを利用した場合の利息と返済額の目安
みずほ銀行カードローンの金利を気にしている人のなかには「支払う利息や返済額はどれくらいになるのだろう?」と考える人もいるでしょう。
みずほ銀行カードローンに支払う利息と返済額は、適用される金利だけでなく借入額などに応じても変わります。
つまり、借入をしている人の状況によって利息や返済額は変わるため「年〇%の金利が適用されれば〇円を支払う」のようには一概に断言できません。
とはいえ、みずほ銀行カードローンを利用した場合の利息と返済額の目安をシミュレーションすることは可能です。
この項目では、10万円・20万円・30万円を借りた場合の返済シミュレーションを解説するので、みずほ銀行カードローンに支払う利息や返済額を知りたい場合は参考にしてみてください。
10万円を借りた場合の返済シミュレーション
みずほ銀行カードローンから10万円を借りた場合、毎月の返済額は2,000円に設定されます。
毎月2,000円を返済し続けて10万円を完済した場合、利息総額と返済期間は下記のとおりです。
利息総額 | 53,673円 |
---|---|
返済期間 | 78回 |
※年14.0%の金利が適用された場合のシミュレーションです。
※みずほ銀行公式サイト「返済回数シミュレーション」を参考にして作成した表です。
※シミュレーションの結果であるため、実際の数値とは異なる場合もあります。
返済シミュレーションの結果、78か月で10万円が完済となり、53,673円の利息が完済時までに発生するとわかります。
20万円を借りた場合の返済シミュレーション
みずほ銀行カードローンから20万円を借りた場合、毎月の返済額は4,000円に設定されます。
毎月4,000円を返済し続けて20万円を完済した場合、利息総額と返済期間は下記のとおりです。
利息総額 | 107,473円 |
---|---|
返済期間 | 78回 |
※年14.0%の金利が適用された場合のシミュレーションです。
※みずほ銀行公式サイト「返済回数シミュレーション」を参考にして作成した表です。
※シミュレーションの結果であるため、実際の数値とは異なる場合もあります。
返済シミュレーションの結果、78か月で20万円が完済となり、107,473円の利息が完済時までに発生するとわかります。
30万円を借りた場合の返済シミュレーション
みずほ銀行カードローンから30万円を借りた場合、毎月の返済額は6,000円と設定されます。
毎月6,000円を返済し続けて30万円を完済した場合、利息総額と返済期間は下記のとおりです。
利息総額 | 161,266円 |
---|---|
返済期間 | 78回 |
※年14.0%の金利が適用された場合のシミュレーションです。
※みずほ銀行公式サイト「返済回数シミュレーション」を参考にして作成した表です。
※シミュレーションの結果であるため、実際の数値とは異なる場合もあります。
返済シミュレーションの結果、78か月で30万円が完済となり、161,266円の利息が完済時までに発生するとわかります。
みずほ銀行カードローンの利息を抑える方法
みずほ銀行カードローンに支払う利息は、下記のような方法をとることで抑えられます。
- みずほ銀行の住宅ローンの利用による金利優遇を受ける
- 余裕がある時だけでも任意返済を行なう
- 可能な限り借入額を減らす
これらの方法を一つでも実施すれば、みずほ銀行カードローンに支払う利息を抑えることが可能です。
みずほ銀行カードローンに支払う利息を抑えたい場合、自分が実践できそうな方法を確認してみると良いでしょう。
みずほ銀行の住宅ローンの利用による金利優遇を受ける
みずほ銀行の住宅ローンを契約している場合、みずほ銀行カードローンの金利が年0.5%引き下げられます。
年2.0%〜年14.0%がみずほ銀行カードローンの通常の金利ですが、みずほ銀行で住宅ローンの契約があれば年1.5%〜年13.5%になるのです。
適用される金利が低ければ低いほど、発生する利息は少なくなります。
そのため、住宅ローンの契約による金利の引き下げを受けられれば、みずほ銀行カードローンに支払う利息も抑えられるのです。
例えば、みずほ銀行カードローンから上限金利で10万円を借りて完済した場合、住宅ローンの契約による金利の引き下げの有無によって、利息総額は下記のように変わります。
利息総額 | |
---|---|
金利引き下げあり(年13.5%) | 50,286円 |
金利引き下げなし(年14.0%) | 53,673円 |
※シミュレーションの結果であるため、実際の数値とは異なる場合もあります。
シミュレーションの結果、金利の引き下げがあったほうが利息総額を3,387円抑えられるとわかります。
みずほ銀行の住宅ローンを利用しているのであれば、金利引き下げによって利息を抑えることも検討してみると良いでしょう。
余裕がある時だけでも任意返済を行なう
みずほ銀行カードローンでは、任意返済が可能です。
任意返済とは、契約者の好きなタイミングで任意の金額を返済することで、みずほ銀行カードローンはATMか自動引き落としで任意返済を行なえます。
任意返済を行なえば行なうほど、みずほ銀行カードローンに返済する金額が多くなり、借りている金額である「元金」が減っていきます。
利息は元金に応じても変動し、元金が多ければ多いほど利息が増える仕組みであるため、任意返済により元金が減るほど利息を抑えられるのです。
たとえば、みずほ銀行カードローンから10万円を年14.0%の金利で借りた場合、任意返済をした金額に応じた利息総額は下記の通りです。
任意返済した金額 | 利息総額 |
---|---|
0円(任意返済しない場合) | 53,673円 |
5,000円 | 46,693円 |
10,000円 | 40,509円 |
20,000円 | 30,085円 |
※初回の返済日に任意返済を行なった場合を想定したシミュレーションです。
※シミュレーションの結果であるため、実際の数値とは異なる場合もあります。
シミュレーションの結果からも分かるように、任意返済をした金額が多ければ多いほど、みずほ銀行カードローンに支払う利息総額は減っていきます。
とはいえ、無理に任意返済をすれば、今後の生活に金銭的な無理が生じてしまう危険性もあります。みずほ銀行カードローンに任意返済をする場合、生活に支障が出ない範囲の金額を支払うように心がけましょう。
可能な限り借入額を減らす
利息は金利だけでなく、借入額に応じても変動します。仮に低金利なカードローンを利用したとしても、不要な借入をすると利息がかさんでしまうため注意が必要です。
みずほ銀行カードローンを利用する場合、借入は必要最低限に抑えて、不要な借入をしないように心がけておきましょう。
みずほ銀行カードローンよりも利息を抑えられる場合がある商品
カードローンには、みずほ銀行カードローンよりも利息を抑えられる場合もある商品があります。
概要 | |
---|---|
上限金利がみずほ銀行カードローンよりも低い商品 | 上限金利が適用される前提であれば、みずほ銀行カードローン(年14.0%)よりも低い数値が設定された商品を利用すれば低い金利で借入できる。ネット銀行や地方銀行には年14.0%よりも上限金利が低い商品もある。 |
無利息期間が用意された商品 | 主にアコムやアイフルといった消費者金融では、一定期間利息がかからないサービスである「無利息期間」が用意されている。無利息期間のうちに借入を完済すれば利息はかからないため、みずほ銀行カードローンよりも利息を抑えられる場合もある。 |
上限金利が低い商品や、無利息期間が用意された商品を利用すれば、みずほ銀行カードローンよりも利息を抑えられる場合があります。そのため、より利息を抑えてカードローンを利用したい場合には、これらの商品の利用も視野に入れてみると良いでしょう。
みずほ銀行カードローンの特徴

金利(年) | 審査時間 | 無利息期間 | 在籍確認 | Web完結 | 郵便物なし |
---|---|---|---|---|---|
2.0%~14.0% | ※最短翌営業日 | - | 有り | ◯ | - |
借入限度額 | 融資スピード | 最低返済額(月々) | 担保・保証人 | 成約率 | 土日祝日の融資 |
最大800万円 | ※最短翌営業日 | 2000円~ | 不要 | - | - |
横スクロールできます→ |
- パソコンやスマートフォンから24時間申込可能
- 来店や郵送物なしで契約できる
- イーネットATMの利用手数料が無料
- インターネットからであれば最短翌営業日に借入できる
みずほ銀行カードローンでは、パソコンやスマートフォンからであれば24時間申し込みが可能です。また、契約までに来店する必要がないうえに、郵送物も自宅などに届くことは原則ありません。
そして、あくまで最短ですが、インターネットからの申し込みであれば、翌営業日に借入することも可能です。他の銀行のカードローンの場合、借入までに最短でも複数日かかることもあるため、この点はみずほ銀行カードローンの特徴と言えます。
みずほ銀行カードローンの申し込みから契約までの流れ
みずほ銀行カードローンの申し込みから契約までは、下記のような流れとなります。
- 申込フォームから申し込みをする
- 審査が行われる
- 審査結果がメールで通知される
- メールに記載されたURLから必要書類の登録をする
- 契約が完了し、契約内容がメールで通知される
まずは、みずほ銀行公式サイトに用意された申込フォームから申し込みが必要です。
申込後はみずほ銀行にて審査が行われます。みずほ銀行は審査内容などを公表していませんが、審査の合否についてはメールで通知すると公表しています。
審査に通っていた場合、メールに記載されたURLから必要書類を登録します。登録後は契約が完了し、利用限度額や適用される金利といった契約内容が記載されたメールが届く流れです。
みずほ銀行カードローンに登録する必要書類の具体例
みずほ銀行カードローンに登録する必要書類は、本人確認書類と年収を確認できる書類の2種類です。本人確認書類はいずれの場合も登録が必要ですが、年収を確認できる書類は利用限度額が50万円超となった場合に登録が必要となります。
本人確認書類 |
いずれか1点 ・運転免許証 ・運転経歴証明書 ・パスポート(写真および住所のページ) ・各種健康保険証(被保険者および被扶養者のページ) ・印鑑証明書 ・住民票 ・特別永住者証明書 ・在留カード ・住民基本台帳カード |
---|---|
年収を確認できる書類 |
いずれか1点 ・源泉徴収票 ・住民税決定通知書または課税証明書※ ・納税証明書(その1・その2)※ ※個人事業主、会社経営者の場合は※のついた書類のいずれかに限られます。 |
参照元:みずほ銀行公式サイト「カードローンについて」
みずほ銀行カードローンに申し込む際は、本人確認書類を必ず用意しておきましょう。そして、借りたい金額が50万円を超える場合は年収を確認できる書類も合わせて用意しておくと良いでしょう。
まとめ
みずほ銀行カードローンの金利は年2.0%〜年14.0%と設定されています。上限金利だけを見れば、他の商品よりも低めに設定されているため、低金利と言っても頷ける部分もあります。
また、住宅ローンの契約による金利優遇や任意返済などの方法をとれば、みずほ銀行カードローンに支払う利息を抑えることも可能です。
利息を抑えられるカードローンを利用したい場合、みずほ銀行カードローンと契約したうえで利息を抑える方法を実践してみると良いでしょう。