カードローンとフリーローンの違いとは?具体的な違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説

カードローン フリーローン 違い

まとまったお金が必要になったとき、カードローンやフリーローンの利用を検討する人もいることでしょう。

その際に、カードローンとフリーローン、どちらを選べばよいか迷ってしまいますよね。

本記事では、カードローンとフリーローンはどのような違いがあり、どんなメリット・デメリットがあるのかをはじめ、最終的にどちらを選べばよいのかを解説していきます。

この記事を読めば、自分にピッタリな金融ローンの組み方や商品が分かりますので、ぜひ最後までお読みください。

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もくじ

カードローンとフリーローンの違い

まずはカードローンとフリーローンの違いを見ていきましょう。

具体的には、以下のような点で違いがあります。

  • 返済方式
  • 金利
  • 追加融資
  • 必要書類

次の項目からは、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。

返済方式が異なる

返済方式
カードローン リボルビング払い
フリーローン 元利均等払い

返済方式については、一般的に、フリーローンは元利均等返済方式にて返済を進めていきます。

元利均等方式とは、「元金と利息の額が均等になるように返済する」方式のことで、毎月返済する額は同じであるものの、その内訳が異なるといったものです。

例えば、毎月の返済額が5万円だった場合、そのうち元金部分が4万円、利息部分が1万円などと内訳が決められます。

一方、元金が減っていくと、支払わなければならない利息も減っていくため、後になるほど、返済額5万円のうち、元金部分が4.2万円、利息部分が0.8万円など、元金部分が大きくなっていきます。

一方、カードローンの場合はリボルビング方式で返済を進めていくのが一般的です。

リボルビング払いとは、毎月の返済額は借入額に応じて一定額になるというものです。

例えば、「借入残高が100万円の場合は毎月5万円」といった形で返済額が決められるのです。

フリーローンの方が金利が低い

金利
カードローン 高い
フリーローン 低い

フリーローンとカードローンの金利を比較すると、一般的にカードローンの方が高い金利が設定されていることが多いです。(利用する金融機関にもよります)

例えば、三菱UFJ銀行のフリーローン、「ネットDE多目的ローン」の2022年12月時点の金利は5.475%であるのに対し、同じく、三菱UFJ銀行のカードローン「年1.8%~14.6%」は1.8%~14.6%となっています。

バンクイックの下限金利は1.8%なので、一見、低金利で利用できるように見えますが、利用限度額毎にみると以下のような金利設定となります。

利用限度額 借入利率
500万円以下 400万円超 年1.8% ~ 年6.1%
400万円以下 300万円超 年6.1% ~ 年7.6%
300万円以下 200万円超 年7.6% ~ 年10.6%
200万円以下 100万円超 年10.6% ~ 年13.6%
100万円以下 10万円以上 年13.6% ~ 年14.6%

参考:三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」

カードローンを借りようとすると、最初から高い利用限度額で利用できる可能性は低く、多くの場合は10%以上の金利となることが多いでしょう。

金利が異なると毎月の返済額が大きく変わることが多いため、フリーローンとカードローンを比較する際には、この金利の違いについてもしっかり確認しておくことが大切です。

カードローンは追加借入ができるが、フリーローンはできない

追加借入
カードローン 借入限度額内なら追加借入可能
フリーローン 不可

フリーローンは追加融資できないのに対し、カードローンは借入枠内であれば自由に借りることが可能です。

例えば、50万円の資金が必要な場合で、100万円の枠でカードローンを作成した場合、後で資金が必要になったときに、残りの50万円分をすぐに借りることができます。

また、借入枠いっぱい借りてしまった場合でも、増枠の審査を受けて承認を得られれば借入枠を大きくするといったこともできます。

一方、フリーローンを借りて、追加で融資を受けようと思えば、別のローンとして改めて審査を受けなければなりません。

追加融資という点でいえば、カードローンの方がお得に利用しやすいといえるでしょう。

フリーローンの方が必要書類が多い

  カードローン フリーローン
必要書類 少ないことが多い 収入証明など求められやすい

フリーローンの審査では収入証明等が求められることが多いのに対し、カードローンは少ない必要書類で審査を受けられることが多い傾向にあります。

もちろん、金融機関によってはフリーローンであっても少ない必要書類で審査を受けられるケースもあれば、カードローンであっても収入証明などが求められるケースもある点には注意が必要です。

なお、一般的に、フリーローンにせよカードローンにせよ、借入額が大きくなるほど必要書類が多くなります。

  カードローン フリーローン
返済方式 リボルビング払い 元利均等払い
金利 高い 低い
追加融資 枠内であれば自由 できない
必要書類 少ないことが多い 収入証明など求められやすい

カードローンとフリーローンの共通点

一方、カードローンとフリーローンには共通点もあります。

以下3つについて見ていきましょう。

  • 資金使途
  • 担保や保証人
  • 審査方法

資金使途はどちらも原則自由

資金使途については、カードローン・フリーローンともに資金使途自由に利用できるのが一般的です。

いずれも一時的にまとまった資金が必要になったケースなどで利用しやすいでしょう。

ただし、資金使途自由であっても事業資金やギャンブルのための資金としては利用できないことが多い点は押さえておきましょう。

担保や保証人はどちらも不要

カードローン、フリーローンともに原則として担保や保証人不要で利用できます。

ただし、審査の内容によっては、連帯保証人をつけることで審査OKになるといったケースもあります。

審査方法や審査基準はおおかた同じ

審査方法についても、フリーローンとカードローンについては基本的に同じ方法で行われると考えてよいでしょう。

どちらも年収や勤め先などの情報を提出し、個人信用情報などと併せて金融機関から「お金を貸しても返してくれるか」どうかが審査され、融資の可否が判断されます。

ただし、先述の通り、一般的にフリーローンの方が必要書類が多くなりやすいです。

カードローンのメリット・デメリットと向いている人

フリーローンと比較したとき、カードローンにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

ここでは、カードローンのメリット・デメリットと向いている人についてお伝えしていきます。

カードローンのメリット

カードローンのメリットには以下のようなことがあります。

  • 枠内であればいつでも借入できる
  • 計画的に返済しやすい

借入限度額内であればいつでも借入できる

カードローンのメリットとして、枠内であればいつでも借入できることが挙げられるでしょう。

例えば、先に100万円の枠を作っておき、50万円だけ借りたものの、後でもっとお金が必要であることが分かり、追加で借りるといったこともやりやすいです。

また、審査時点では特に使う必要がないものの、突発的な出費に備えてカードローンの枠を作っておくという使い方もあるでしょう。

計画的に返済しやすい

カードローンでは借入残高に応じたリボルビング払いという形が取られていることが多く、借入残高毎に毎月の返済額が分かるため、計画的に返済しやすくなっています。

例えば、三菱UFJ銀行のバンクイックの場合、金利8.1%以上のカードローンでは以下のような返済額になります。

お借入残高 最小返済額
10万円以下 2,000円
10万円超~20万円以下 4,000円
20万円超~30万円以下 6,000円
30万円超~40万円以下 8,000円
40万円超~50万円以下 10,000円
50万円超 お借入残高が10万円増すごとに2,000円を追加

参考:三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

上記通り、返済額が定められているため、「いくら借りればいくら返済していく必要があるのか」をあらかじめ知ることができるのです。

カードローンのデメリット

一方、カードローンのデメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

  • 金利が割高
  • 元金が減りにくい

フリーローンに比べて金利が割高

カードローンはフリーローンと比べて金利が割高に設定されていることが多いです。

また、カードローンやフリーローンなどの資金使途自由のローンは、他のローンと比べて金利が高く設定されているもの。

このため、ほとんどのローンの中でカードローンは最も金利の高いローンであることが多いのです。

元金が減りにくい

カードローンは枠内であればいつでも借入できて、毎月の返済額は借入残高に応じて定められた額を返済すればよいこととなっています。

これは、利便性が高い一方で、借入を繰り返しているとなかなか元金が減らず、いつまでも完済できない事態となりやすい点に注意しなければなりません。

また、毎月の返済額が決まっている点は利点ではありますが、返済額に占める利息分の割合が高くなりやすいです。

カードローンの利用が向いている人

カードローンは以下のような人に向いているといえるでしょう。

  • すぐに完済する予定の人
  • とりあえず借入枠を作っておきたい人

以下、それぞれ解説します。

すぐに完済する予定の人

カードローンは金利が高く設定されているものの、お金を借りて短時間で完済するのであれば、負担を小さく抑えることができます。

このため、近い将来に完済するだけの資金が入る当てがある人など、すぐに完済する人に向いているといえるでしょう。

とりあえず借入枠を作っておきたい人

カードローンは、借入枠だけ作っておき、すぐにお金を借りないといった使い方が可能です。

このように借入枠だけ作っておけば、特に借りる予定がなくとも、将来、何らかの突発的な資金需要が発生したときにすぐに借りるといったことができます。

フリーローンのメリット・デメリット・向いている人

次に、カードローンと比べたときのフリーローンのメリット・デメリットや、向いている人について見ていきたいと思います。

フリーローンのメリット

フリーローンのメリットは以下の通りです。

  • 完済までの計画を立てやすい
  • 金利が低い

それぞれ見ていきましょう。

完済までの計画を立てやすい

フリーローンはカードローンとは違い、借入時点で完済日までの返済計画が作られます。

毎月必要な返済額も分かるため、カードローンと比べて計画的に完済していきやすいといえるでしょう。

カードローンよりも金利が低い

フリーローンはカードローンと比べて低い金利で借りられることが多いです。

必要な資金額が決まっているといったケースでは、カードローンよりフリーローンを選んだ方が負担を押さえてお金を借りやすいといえます。

フリーローンのデメリット

一方、カードローンのデメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

  • 追加融資を受けにくい
  • 審査に時間がかかる

それぞれ見ていきましょう。

追加融資を受けられない

フリーローンはカードローンのように追加融資を受けることができません。

もちろん、借入額に対して十分な年収があれば、改めて別のフリーローンを借りるといったことは可能ですが、一から審査のし直しになるため手間がかかってしまいます。

将来的に追加融資の可能性があるのであれば、カードローンを選んだほうがよいケースが多いでしょう。

審査に時間がかかる

カードローンの場合、審査から融資まで即日で手続きできる商品もあるのに対し、フリーローンは審査に時間がかかるのが一般的です。

お金に困っていて即日融資を受けたいといったケースでは、カードローンの方がおすすめだといえるでしょう。

フリーローンの利用が向いている人

以上のようなことから、フリーローンは以下のような人に向いているといえます。

  • 必要な資金が決まっている人
  • 計画立てて返済していきたい人

それぞれ見ていきましょう。

必要な資金が決まっている人

例えば、旅行資金に100万円必要といった方はカードローンよりフリーローンの方が向いているといえるでしょう。

フリーローンはカードローンのように追加融資を受けられませんし、金利が低く設定されていることが多いからです。

計画立てて返済していきたい人

また、計画立てて返済していきたい人も、フリーローンがおすすめだといえます。

フリーローンは借りた時点で完済までの返済額が分かりますし、途中で追加融資ができない分、借入残高が増えるといったこともありません。

【ケース別】カードローンとフリーローンがおすすめなのはどっち?

最後に、いくつかのケース別に、カードローンとフリーローンのどちらがおすすめか見ていきたいと思います。

自動車の購入費は両方検討する価値あり

まず、自動車の購入費が必要なケースですが、この場合はフリーローンとカードローンのいずれも検討してよいでしょう。

ただし、自動車の購入費用に限定するのであれば、オートローンを利用したほうが、低い金利で利用できます。

オートローンの場合は、基本的に自動車の購入費以外の用途には使えない点に注意しなければなりません。

子供の教育費はフリーローンがおすすめ

ランドセルの購入費用や入学資金など、使い道が決まっている場合はフリーローンがおすすめです。

フリーローンであれば、借りたい額だけ借りて、借りた後はカードローンより低い金利で毎月返済していくことができるからです。

ただし、子育てをしていると突発的な費用が発生することもあるものです。

何か困ったときのために枠を作っておきたいというのであればカードローンを検討するのもよいでしょう。

なお、教育費についても、金融機関によっては教育ローンを利用できるケースがあります。

教育ローンも、オートローンと同じく低い金利で利用できる可能性がありますが、教育費以外の用途には使用できないといったことに注意しなければなりません。

生活費の補充ならカードローンがおすすめ

生活費として、何かあったときのために借入枠を作っておきたいといった使い方であればカードローンの方がおすすめだといえるでしょう。

カードローンで融資枠を作っておけば、突発的にお金が必要になったときに対応しやすくなります。

ただし、生活費としてローンを利用しなければいけない状況だと、毎月の収支がマイナスになってしまっていることが考えられます。

毎月の生活費をカードローンに頼っているようだと、いつまで経っても完済できなくなってしまう可能性があるでしょう。

お金を借りるのであれば、しっかり返済する計画も立てておくことが大切です。

まとめ

カードローンとフリーローンの違いについてお伝えしました。

カードローンとフリーローンは両方とも資金使途自由で使えるといった共通点がある一方、返済方法や必要書類の面などで違いがあります。

本記事でお伝えした、メリット・デメリットを理解したうえで、ご自分のケースではどちらが向いているか判断されることをおすすめします。

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カードローンとフリーローンに関するよくある質問

Q. カードローンとフリーローンはどちらがおすすめですか?
A.

カードローンとフリーローンのうち、どちらがおすすめかは、利用する人のシチュエーションや利用のしかたによって異なります。

カードローンは申し込みが簡単で、借入限度額内であれば何度でも追加借入ができるため、定期的に借りたい方や、少額の借入をしたい方に向いています。

一方フリーローンは、金利が低い分、追加借入はできないため、借りたい金額が明確で、計画的に返済したい母におすすめです。

Q. どちらの方が金利が低いですか?
A.

商品にもよりますが、基本的にカードローンよりもフリーローンの方が金利が低い傾向にあります。

Q. カードローンとフリーローンはどちらが審査に通りやすいですか?
A.

フリーローンよりもカードローンの方が審査に必要な書類が少なく、少額融資にも対応しているため、審査のハードルは低いと言えます。

ただし、どちらも「返済能力があるか」という観点で厳正に審査されることに変わりはないため、一概に審査に通りやすいと言うことはできません。

Q. カードローンとフリーローンはどちらの方が利用者が多いですか?
A.

フリーローンに比べてカードローンの方が商品数が多く、自由度が高く利用できるため、利用者はカードローンの方が多いです。

Q. カードローンとフリーローンをどちらも利用することは可能ですか?
A.

カードローンとフリーローンを両方利用することは可能です。

しかし、両方のローンを問題なく返済できると認められなければ、審査に通過することができません。

また、利息負担が大きくなることや、返済金額やスケジュールの管理が煩雑になるというデメリットもあるため、どちらか1つに絞って利用するのがおすすめです。