借金を返せない学生が今すぐやるべきことは?滞納リスクと借金地獄から抜け出す対処法を解説

借金を返せない学生が急いで対策すべき理由とは?滞納リスクと借金地獄から抜け出す対処法を解説

借金を返せないとき、「学生だから」という理由で優遇措置がとられることはありません。学生であったとしても、契約に基づいてお金を借りた以上は約束通りに返済する義務が課されます。

もし返済日までに借金を返せないと、遅延損害金の発生ブラックリスト登録などのデメリットが生じるだけではなく、消費者金融カードローンから親に連絡されたり、バイト先の給与を差し押さえられたりするなどのリスクを避けられません。借金のことを親にバレたくないなら、かならず債権者に連絡をして今後の返済方法について交渉を進めましょう。

そして、アルバイト収入や親からの仕送りだけでは借金を返せない状況なら、債務整理の利用を検討してください。特に、任意整理を利用すれば、学生でも借金の利息の支払いを免除してもらえる可能性が高いです。

弁護士・司法書士に相談をすれば、借金問題や学費の支払い・毎月の家計管理の方法について丁寧にアドバイスをしてくれます。借金問題は早期に解決した方がメリットは大きいので、少しでも返済状況に不安があるなら無料相談の機会などを利用して専門家の力を頼りましょう。

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学生が借金を返せない場合の7つのデメリット

学生が借金を返せない場合、次の7つのデメリットが生じます。

  • ①債権者から督促が繰り返される
  • ②遅延損害金が発生する
  • ③ブラックリストに登録される
  • ④残債を一括請求される
  • ⑤バイト先の給与などを差し押さえられる
  • ⑥学費を払えないと退学のリスクが生じる
  • ⑦家賃を払えないと強制退去のリスクが生じる

各デメリットが生じるタイミングに一応の目安はありますが、過去の滞納履歴次第では予想よりも早い時期にペナルティが課されることも少なくありません。ペナルティが課されるスピードを抑えたいなら、債権者からの連絡を無視するなどの不誠実な行為は慎むべきです。

それでは、学生が借金を返せないときに生じるデメリットについて、それぞれ具体的に見ていきましょう。

①債権者から督促が繰り返される

学生が借金を返せないと、滞納初日~数日以内には債権者からの取り立てがスタートします。

原則として、消費者金融カードローンなどの貸金業者が提供しているカードローンが提供しているカードローンから実施される取り立てでは、「契約時に登録した住所への郵便物の送付」「契約時に登録した携帯電話番号への問い合わせ」という2つの方法がとられるのが一般的です。

家族に督促状・催告書を見られると借金滞納がバレる可能性あり

郵便物による取り立てで注意をしなければいけないのが、実家暮らしの学生です。

つまり、ひとり暮らしの大学生なら賃貸中の居宅に督促状・催告書などの郵便物が届くことになりますが、その一方で、実家暮らしの学生だと郵便物を家族に見られるリスクがあります。

特に、滞納日数が伸びると「内容証明郵便」という方式で催告書が郵送されるため、家族の誰かが受け取りをすると借金を返せないことがバレる確率が高まるでしょう。

督促状
普通郵便の形式で郵便ポストに投函される。延滞期間が短い段階。
催告書
内容証明郵便の形式で誰かが受け取る必要がある。延滞期間が長い段階。
特別送達
債権者が法的措置に踏み出すと裁判所から「特別送達」郵便が届く。

取り立てを無視しつづけると親に連絡されるリスクもある

電話による取り立てでは、お金を借りた学生本人の携帯電話番号に問い合わせが行われます。電話の内容は、「支払いが遅れていることの通知」「返済期限の再指定」となるのが一般的です。

つまり、学生本人の携帯電話への問い合わせに応じる、不在着信にはすぐに折り返すなどの常識的な対応をとっていれば、電話連絡がきっかけで親に借金を返せないことを知られることはありません

ただし、学生ローンなどの担当デスクからの問い合わせを無視したり着信拒否をしたり、債権者からの問い合わせに対して不誠実な態度をとる場合には注意が必要です。なぜなら、債務者と連絡が取れない場合には自宅などに問い合わせをすることが例外的に法律でも認められているからです。

(取立て行為の規制)
第21条1項 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
3号 正当な理由がないのに、債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所に電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所を訪問すること。

引用元:(取立て行為の規制)貸金業法第21条1項3号

ポイントは、「正当な理由があるかどうか」という点。借金を返せない学生本人宛に何度電話をかけても無視される場合、債権者には「督促・所在確認のために本人の電話番号以外に問い合わせをする正当な理由がある」と認められる可能性が高いでしょう。

確かに、学生ローンには、親の承諾なし・学校の在籍確認なしで融資をしてくれる商品も多数存在します。その一方で、契約時に実家の連絡先・在籍証明書を提示していることも少なくはないでしょう。

したがって、学生本人が借金を返済せずに、しかも、債権者からの問い合わせを無視するような状況になると、例外的に親や学校に電話連絡がされる可能性も否定できないということを覚えておきましょう。

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取り立てを無視すると自宅訪問されるリスクもある

「借金の取り立てで自宅にまで訪問されることはないだろう」と油断していてはいけません。

原則として、カードローンなどを滞納した場合に自宅に訪問されることはありませんが、債務者と連絡が取れない場合には「正当な理由がある」と判断されるため、自宅訪問をされる可能性が生じます。

特に、学生ローンの延滞期間が長期に及んで債権回収会社(サービサー)という借金の取り立て専門業者が回収業務に着手する段階になると厳しい取り立てが実行されるケースが多くなるため、自宅訪問のリスクは更に高まるでしょう。

実家暮らしの学生の場合、いきなり自宅に債権者が訪問することになるので、家族に借金のことがバレるだけではなく、かなりの不安・迷惑もかけるはず債権者からの着信に応じるなどの丁寧な対応を心がけるだけで自宅訪問は防げるので、かならず誠実に対応してください。

②遅延損害金が発生する

借金を返せないまま支払い期限を過ぎると、延滞日数に応じて遅延損害金が毎日加算されます。滞納分と遅延損害金の合計額を返済しない限り返済負担額が増加する一方なので、早期に返済資金を用意しなければいけません。

遅延損害金の注意点は、滞納額を基準に計算されるのではなく、「借金総額」をベースに算出されるという点。多くの貸金業者が提供しているカードローンが提供しているカードローンが遅延損害金年利率20%に設定しているため、想像以上に高額の遅延損害金が発生することになります。

たとえば、学生ローンカレッヂからの50万円の借り入れを滞納した場合の遅延損害金発生額は次の通りです。

  • 遅延損害金 = 借入総額 × 遅延損害金年利率 ÷ 365日 × 延滞日数
  • 滞納1日:50万円 × 20% ÷ 365日 × 1日 = 約273円
  • 滞納1週間:50万円 × 20% ÷ 365日 × 7日 = 約1,918円
  • 滞納1ヶ月:50万円 × 20% ÷ 365日 × 30日 = 約8,219円
  • 滞納2ヶ月:50万円 × 20% ÷ 365日 × 60日 = 約16,438円

「1週間滞納しても2,000円程度しか遅延損害金が発生しないなら問題なさそう」と勘違いをする人がいるかもしれませんが、その危険な金銭感覚は改めなければいけません

そもそも、契約通りに返済をしていれば遅延損害金は0円に抑えられるもの。しかし、返済日を落とすことが原因で余計な負担が発生し、時給1,000円のアルバイト2時間分が無駄になるという事態が発生することになります。

特に、遅延損害金年利率は契約条件で課される利息条件よりも厳しい内容になっていることが多いです。早期に完済をして借金生活から抜け出すためには、遅延損害金の支払いに余分な出費を強いられている場合ではないでしょう。

③ブラックリストに登録される

借金を返せないまま延滞期間が2ヶ月~3ヶ月を経過すると、ブラックリストに登録されます。

「ブラックリスト登録」とは、正式に表現すると、「信用情報機関に金融事故情報が登録されること」を意味します。

信用情報機関とは、各人の信用情報(年収・勤続年数・ローン借入状況・返済状況など)を総合的に管理する団体のこと。日本には全国銀行個人信用情報センター(KSC)株式会社日本信用情報機構(JICC)株式会社シー・アイ・シー(CIC)の3つの機関があり、すべての金融機関との間で情報を共有し合っています。身分が学生でも信用情報機関にはデータが収集されているということを覚えておきましょう。

借金を返せない場合には、債権者が信用情報機関に「長期滞納」の情報を提供することになるので、すべての金融機関に事故情報が共有されることを避けられません。そして、ブラックリスト情報や約5年間掲載されつづけるため、大学・専門学校の卒業後にも日常生活に次のような支障が生じることになります。

  • 自分名義のクレジットカードを発行できない
  • 現在学生用カードを発行中の場合には強制退会で使用不可になる
  • 新規の借り入れ・自動車ローン・住宅ローンなどを契約できない
  • スマートフォンの端末代金の分割払いができない(新規契約時だけでなく機種変更時も)
  • 自分名義で奨学金の借り入れができない
  • 自分名義で賃貸物件を契約しにくくなる(信販系保証会社の入居審査に通らない)

卒業後は、就職などによって人生の新たなステップを歩み出す人が多いはず。

しかし、ブラックリストに登録されていると会社の近くの物件に入居できない可能性がありますし、結婚をするにも一定期間は住宅ローンを組めないなどのデメリットを配偶者と共有しなければいけません。

特に、自分名義で賃貸物件を契約中の学生が注意をしなければいけないのが、現在契約中の物件の契約更新をする際にブラックリスト登録が原因で更新を拒絶されるリスクがあるという点。信販系の家賃保証会社が付いている物件の場合には更新時の審査に落ちる可能性があるため、引越しを強いられる可能性も生まれます。すみやかに不動産会社に相談することを強くおすすめします。

このように、ブラックリスト登録は、学生である今だけではなく、卒業後の人生も左右する重大なデメリットです。ブラックリスト登録を避けたいのなら、延滞期間が長期に及ぶ前に返済資金を用意するか、早いタイミングで債務整理を利用してブラックリスト解除の時期を前倒しするのが適切な方法だと考えられます。

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④残債を一括請求される

学生が借金を返せないまま約2ヶ月~3ヶ月が経過したタイミングで、債権者から残債の一括返済を求められます。たとえば、30万円の学生ローンを利用して月々1万円ずつの返済を2ヶ月滞納すると、滞納分2万円と当月分を合わせた3万円だけではなく、指定期日までに30万円全額の支払い義務が発生することになります。

今まで認められていた分割払いが認められずに一括返済義務が生じるのは、債務者である学生が「期限の利益」を喪失するからです。「期限の利益があるうちは分割払いができていた、しかし、長期延滞を生じる不誠実な債務者からは期限の利益が剥奪されるため、分割払いができなくなる」という仕組みとなっています。

お手元の契約書には、かならず「期限の利益喪失事由」という項目が記載されており、どのような事情が生じると期限の利益を喪失して残債の一括返済義務を負担するかが明示されています。長期延滞登録情報変更の申請漏れなどの項目が掲げられているので、事前にご確認ください。

なお、収入の低い学生にとって残債の一括請求に応じるのは不可能に近いでしょう。学生だからといって法的措置に融通をきかせてくれることはなく、残債を一括返済できなければ更に厳しいペナルティが課されることになるため、できるだけ早期に親に相談する・債務整理を利用するなどの方法に踏み出しましょう。

⑤バイト先の給与などを差し押さえられる

借金を返せないまま約3ヶ月以上が経過すると、「強制執行」という法的措置が実行されて、財産や給与などが無理矢理取り上げられることになります。「債務者が自主的にお金を払わないのならモノでお金を回収する」ということです。

強制執行の対象になるのは次のもの。何が差し押さえられるかは債権者次第なので、債務者側で指定することができません。

  • 給与
  • 預貯金口座
  • 債務者名義の財産

たとえば、アルバイトの給与は月額1/4を上限に差し押さえられることになります。毎月10万円の給料をもらっているのなら、2万5千円が差し押さえられ、完済まで支払いが継続するということです。アルバイト先から直接債権者に支払われるため、バイト先に迷惑がかかります

また、預貯金口座が差し押さえられると、残高から強制的に債権者に振り込みが行われます。残高不足が原因で家賃や公共料金・携帯電話使用料金などの引き落としができなくなるリスクもあるでしょう。

さらに、学生のなかには、自分名義の車を所有している場合やその他パソコンなどを所有しているケースもあるでしょう。学業に必要なものであれば差し押さえ対象から除くことはできますが、高価品は強制執行で取り上げられる可能性が高いため、普段の生活にも支障が生じます。

特に注意しなければいけないのが、実家暮らしの学生の場合には、自宅に執行官がやってくる可能性も否定できないという点です。もちろん、債務者名義以外の財産が処分されることはないので親などに直接迷惑がかかることはありませんが、不安を煽ることになってしまいます。

このように、強制執行が実行されると今の生活環境が大幅に脅かされることに。借金問題最大のペナルティである強制執行を回避するために、返済資金を用意する・債務整理を利用するなどの現実的な対処法を検討しなければいけません。

⑥学費を払えないと退学のリスクが生じる

借金を返せない学生が注意をしなければいけないのが、毎月の家計収支バランスが崩れることによって学費の支払いにまで支障が生じることです。

特に、自分で学費の支払いをしている人は授業料の納付期限をチェックしておきましょう。

大学によっては、分納・延納などのルールを定めている場合があるので、納付期限を過ぎる前に学生課まで詳細を確認してください。

大学・専門学校は義務教育ではないので、学費を滞納すると退学のリスクが発生します。学生の身分を奪われると今後の人生プランが大きく変わってしまうでしょう。

⑦家賃を滞納すると強制退去のリスクが生じる

ひとり暮らしの学生は、家賃滞納が原因で賃貸物件から強制退去を強いられるリスクについても注意しなければいけません。

「賃貸物件の入居者の権利は強く保証されている」というのは、借主が毎月家賃をしっかりと支払っている場合の話です。家賃滞納が発生した場合には強制的に契約を解除され、物件から追い出されるリスクが生じます。

強制退去の話が出てくるのは滞納が3ヶ月経過したタイミング。裁判例上は、概ね6ヶ月以上の長期延滞が生じると強制退去を拒むことができないという運用がなされています。

大学近くの物件を追い出されると、通学に支障が生じるでしょう。また、ブラックリストに登録された状態になるため、別の物件を見つけるのも困難が伴います。その結果、大学に通うことができず、留年・退学を強いられる可能性も出てきます。

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借金を返せない学生がやってはいけない3つのこと

「親にバレないうちに自分で借金問題を解決したい」「消費者金融カードローンからの取り立てが怖いからとにかくお金を用意しなければいけない」などのように、社会人のように安定した給与を手にすることができない学生ほど返済のプレッシャーに弱い傾向があります。

ただ、借金を返せないからといって何をしても良いわけではありません。特に、次の3つの方法はお金を返せない学生自身の首を絞めることになりかねないので、絶対に手を出さないようにしてください。

  • ①借金返済のために新たな借金を重ねる
  • ②合法性に疑いのある取引に手を出す
  • ③闇金から借金をする

それでは、お金を返せない学生が手を出してはいけないことについて、それぞれ具体的に見ていきましょう。

①借金返済のために新たな借金を重ねる

期限までにお金を返せないからといって他社からの借り入れに頼るのは厳禁です。なぜなら、借入れ先が増えるほど返済管理は難しくなり、いわゆる「多重債務者」として今以上に困窮するのが明らかだからです。

たとえば、A社からの30万円の借金について毎月1万円ずつ返済をしている状況について。A社への1万円を用意できないままだと滞納ペナルティが発生するため、B社から1万円の融資を受けるとしましょう。

確かに、B社からの新規借り入れによってA社への返済は間に合います。これによってA社の借金残債は30万円から29万円に減少します(利息負担は考えないものとします)。

しかし、新たにB社に対して1万円の返済義務が生じるため、債務者本人が負担している借金総額は30万円のまま。一切借金が減らないまま、返済先が2社に増えてしまいます

注意しなければいけないのが、翌月にはA社への1万円とB社への返済分の期限が同時にやってくるという点。つまり、他社からの借り入れを頼ったことが原因で、翌月分の返済負担総額が増額されるということです。

このように、借金を返済できない場面で新たな借金を重ねたところで債務者自身には何一つメリットは生じません。「目先の返済日に間に合わせたい」ということしか考えないと、完済に至るまでのプロセスが蔑ろになってしまうので、安易な金策に走るのはやめましょう。

②合法性に疑いのある取引に手を出す

SNSやネット広告などで、「お金が簡単に手に入る方法」などの宣伝を目にすることがあるはずです。特に、お金に困っている学生のなかには、「お金を用意する方法」などをネットで検索する機会が多いという人もいるでしょう。その結果、詳しい知識のない学生からの搾取を目的とした悪質サービスの広告が表示される可能性が高くなってしまいます。

「お金が簡単に手に入る方法」などありません。落とし穴やデメリットしかないため、絶対に手を出さないようにしましょう。

特に、次の取引は合法性に疑いがあるものばかり。利用した債務者自身も法的責任を問われる可能性が高いものです。卒業後の進路や社会人生活にも支障が生じるということを肝に銘じてください。

手を出してはいけない取引 取引の危険性・デメリット
クレジットカードの現金化
  • カードのショッピング枠を換金目的で利用するのは利用規約違反
  • カード会社にバレると強制解約される
  • 半永久的に当該カード会社には入会できない
  • 自己破産で免責を得にくくなる
給料ファクタリング
  • 給料を担保にお金を借りること自体が違法
  • 高額な手数料を取られるので損をするだけ
口座買取
  • 「簡単なアルバイト」「口座を作るだけで高収入」などと宣伝
  • 銀行口座を売却することは違法
  • 今後口座を開設できず社会人になってから困る
  • 振り込め詐欺などに使用されると逮捕される可能性がある
携帯買取
  • 犯罪に使われる可能性が高い
  • 高額な使用料金や通話料の支払いを求められるリスクがある
  • 携帯会社にバレると強制解約されてキャリア契約できなくなる
ひととき融資
  • 性被害を受けるリスクが高い
  • 個人情報が悪用されて脅迫・ストーカー被害に発展し得る
  • 売春行為も犯罪なので逮捕される可能性が生じる

違法取引をもちかけてくる業者は、社会経験が少ない学生をターゲットにする傾向が強いです。そして、お金を返せない学生側も、取引の危険性を分からないまま手を出してしまうため、後から想像以上の被害を受けるということにもなりかねません。

たとえば、口座買取・ひととき融資に手を出すと、お金がない学生側が逮捕される危険性もあります。逮捕歴があるだけでも就職活動に影響が出るため、自分の希望通りの進路を歩めなくなってしまうでしょう。また、口座買取に手を出したことが原因で銀行に目をつけられてしまうと、卒業後の就職先で指定された給与振り込み口座を開設できない可能性も生じます。

借金問題解決に「抜け道・裏技」はありません「借金問題に真正面から向き合うこと」が最短距離で解決に向かう唯一の方法なので、怪しい取引には絶対に手を出さないでください。

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③闇金から借金をする

延滞期間が長期に及ぶと、大手消費者金融カードローンや学生ローンからの追加融資を受けることができなくなります。なぜなら、先ほど説明したように、ブラックリストに登録されるからです。

ここで、「楽にお金が欲しい」という気持ちに負けてしまうと、「ブラックリストでも融資可能」という甘い誘惑に引っかかってしまいます。すると、違法な闇金に手を出して深刻な状況に追い込まれてしまうでしょう。

闇金から借金をすると、次のデメリットが発生します。自力で闇金被害を食い止めるのは不可能です。

  • 違法利息の支払いを求められる:利息制限法の上限金利規制に反するトイチ(10日で1割)などの違法利息を強いられる。
  • 厳しい取り立てを受ける:自宅訪問、昼夜問わない着信、暴力など。
  • 個人情報を転売される:闇金業界に情報が売られるのでいつまでも危険に晒される。

闇金は債務者からできるだけお金を搾取することを目的としています。一度でも弱みを見せると、完済できない状況を強いられるので、平穏な生活を前提にして学業に時間を使うことさえできなくなるでしょう。

闇金に手を出したら終わりです。決して関わってはいけません。

学生が借金地獄から抜け出すための5つの方法

学生が借金を返せないときには、すみやかに対処法に踏み出すことを強くおすすめします。

なぜなら、滞納ペナルティが課されると深刻な借金問題に追い込まれるだけではなく、就職や卒業後の社会人生活にまで甚大な悪影響を及ぼすことになるからです。

学生が借金地獄から抜け出すための方法は次の5つです。

  • ①債権者に連絡を入れる
  • ②自力で返済資金を用意する
  • ③親に助けを求める
  • ④弁護士に相談して債務整理を利用する
  • ⑤生活費・学費にも困っているなら公的支援制度などを活用する

それでは、借金を返せない学生が今すぐ実践すべき5つの方法について、それぞれ具体的に見ていきましょう。

①債権者に連絡を入れる

借金を返せないときに最初にすべきことは、債権者に連絡を入れることです。

返済日にお金を用意できない後ろめたさ・債権者と直接会話をすることへの恐怖心などから、債権者からの連絡を無視・着信拒否してしまう債務者も少なくありません。

ただ、借金を返せないときに自主的に債権者に連絡を入れることによって、次のメリットが得られることを覚えておきましょう。

  • 「返済の意思」があることを伝えれば、残債の一括請求・強制執行までの時間稼ぎをできる
  • 返済期日・返済方法などの交渉の機会を作ることができる
  • 学生ローンのなかには1週間程度の遅延損害金を免除してくれるものもある

「返済の意思はあるが今すぐお金は用意できない」という状況と、「債権者が何度連絡をしても無視したまま借金を滞納している」という状況を比べたとき、どちらが債権者に与える印象が悪いかは明白でしょう。

返済の意思があること・返済日にお金を用意できないことなどを丁寧に伝えたうえで、誠実な対応を心がけてください。

②自力で返済資金を用意する

借金問題解決に向けて動き出す場合には、「自力で完済を目指す」「自分以外の人・制度の力を頼って借金問題を解決する」という2つの選択肢から進むべき方向性を決める必要があります。

そして、「自力で完済を目指す」場合には、次の方法を実践して滞納分の解消・毎月の約定返済日までにお金を用意できるようにするのがポイントです。

自力完済のコツ 注意点など
節約
  • 外食の機会を減らして自炊をする
  • 遊ぶ機会を減らす
  • スマホの料金プラン変更
収入を増やす
  • バイトのシフトを増やす
  • 高時給の早朝深夜アルバイトに入る
  • 社会保険の扶養枠上限額に注意
  • 高価ゲーム機器などを売却する
返済工夫を凝らす
  • 完済までの返済計画を把握する
  • 毎月の返済額を増額する
  • 繰り上げ返済を実施する

特におすすめの方法が、毎月の返済額の増額・繰り上げ返済の2つです。

そもそも、消費者金融カードローンのカードローンや学生ローンでは、利息制限法の上限金利規制ギリギリの高い利息条件が課されていることが多いです。毎月の返済額が少額のままでは、利息の支払い負担が原因でいつまでも借金元本が減らないという事態におちいってしまいます。

そこで、毎月の返済額の増額・繰り上げ返済を実施すれば、利息負担を軽減しながら返済期間の短縮化に成功します。「早く借金生活を終わらせて学生生活を満喫したい」と考える方は、家計に余裕が生まれたタイミングで積極的に残債を減らしていきましょう。

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③親に助けを求める

自力で借金を返せないときは、親に助けを求めるという選択肢も検討しましょう。親に肩代わりをしてもらう・建て替えてもらった後で親に返済するなどの方法が考えられます。

「どうしても親には話せない」という気持ちは当然です。ただ、借金問題を放置したままでは決して改善には至りません。ここまで紹介したように、滞納状況が深刻になるほど解決への道は困難になるでしょう。

そもそも、消費者金融カードローンなどの貸金業者が提供しているカードローンが提供しているカードローンは、高額の利息を受け取ることで利益を上げている組織です。契約通りの状態がつづくだけで損をするような仕組みが出来上がっています。

親に立て替えてもらえば、少なくとも消費者金融カードローンの厳しい利息負担からは解放されます。親からの融資で消費者金融カードローンからの借り入れを完済すれば、後は利息条件のない状態で親に元本を返済すれば良いだけです。

なお、どうしても親に借金の話ができないという学生のなかには、友人・知人からの借り入れを考える人もいるでしょう。ただ、お金の揉め事が原因で私的な交友関係が崩れることはよくあることですし、お金の貸し借り・返済方法をめぐって深刻なトラブルに発展する可能性もあります。したがって、知人などからの個人間融資は頼るべきではありません

④弁護士に相談して債務整理を利用する

借金を返せない学生でも、弁護士に債務整理を依頼すれば借金問題の解決を目指せます。

債務整理とは、国が認めた借金減免制度のこと。合法的に返済状況を改善できますし、当然ながら借金苦の学生でも利用できる環境が整えられています。

そして、債務整理を利用するなら弁護士・司法書士という法律の専門家の力を頼るのがおすすめ。なぜなら、「親にバレたくない」「学費だけは払いたい」など、学生特有の悩み・希望にも応えながら、各債務者に適切な生活再建方法を提案してくれるからです。

それでは、借金を返せない学生が弁護士に債務整理を依頼するときのメリット・ポイントについて、具体的に見ていきましょう。

借金を返せない学生には任意整理・自己破産がおすすめ

債務整理には、任意整理・自己破産・個人再生の3種類の手続きが用意されています。「債務整理を活用して借金問題を解決したい」と希望する学生自身が自分に適した手続きを選択しなければいけません。

各債務整理手続きの特徴は次の通りです。特に、借金地獄で苦しむ学生におすすめの手続きは「任意整理・自己破産」の2つです。

債務整理 メリット・デメリット
任意整理
  • 裁判所を利用せずに手続きを進められるので楽。
  • 将来利息の支払いを免除してもらえる。
  • 元本のみ、3年~5年で完済可能。
  • 毎月の返済額が増えるリスクにだけ注意。
  • 親にバレにくい
自己破産
  • 裁判所を利用して借金返済義務を帳消しにできる。
  • 学生、無職、フリーターでも利用できる。
  • 自分名義の財産が処分される。
  • ギャンブルが原因だと手続きに時間がかかる。
  • 親にバレる可能性が高い。
個人再生
  • 裁判所を利用して借金元本の減額を目指す。
  • 100万円以上の借金がないと減額は期待できない。
  • 住宅ローン特則などのメリットは学生には実質的に無関係。
  • 安定した給与を得ていないと認められない。

個人再生は、安定した給与を毎月得ている社会人を対象にした債務整理手続きです。したがって、学生には不向きの手続きなので、原則として検討する必要はありません(例外的に、学生結婚をして住宅ローンを組んでいるケースなどでは利用する価値があるため、詳しくは専門家までご相談ください)。

任意整理は、裁判所を利用せずに債権者と直接交渉をして手続きを進める債務整理手続きです。親にバレる可能性も低く、簡便な手続きで将来利息のカットを目指せるでしょう。ただし、元本だけは返済しなければいけないので、向こう3年~5年は返済生活がつづくことになります。

自己破産は、裁判所を利用して借金返済義務を帳消しにしてもらう債務整理手続きです。ただし、自己破産が認められた時点で借金生活は終了するものの、「財産処分」というデメリットを避けられません。20万円以上の貯金があると取り上げられますし、自分名義の高額財産も処分対象です。なお、自分の財産はほとんどもっていないという学生の場合には、自己破産のデメリットは感じにくいでしょう。

このように、原則として学生には任意整理・自己破産がおすすめの方法ですが、どの手続きがもっとも適しているかは学生自身の置かれた状況によって異なります。どこまで親に頼れるのか、実家暮らしなのか否かなど、いろいろな事情を考慮しなければいけません。

したがって、弁護士・司法書士という債務整理のプロのアドバイスを参考に、ご自身の生活再建にピッタリの手続きを選択することをおすすめします。

債務整理を弁護士に依頼すれば債権者からの取り立てが止まる

弁護士・司法書士に債務整理を依頼すれば、その時点で債権者からの取り立てが停止します。

なぜなら、弁護士・司法書士が送付する「受任通知(介入通知・債務整理開始通知)」を受け取った債権者は、直接債務者に対して督促行為をすることを禁止されるからです(貸金業法第21条1項9号

実は、債権者からの取り立てが原因で親に借金がバレるというのは頻発するケース。自宅に届いた督促状・催告書を見られる、自宅に督促の電話がかかってくるなどがきっかけです。ただ、専門家に債務整理を依頼すれば、手続きが終了するまで債務者個人宛に債権者から連絡がくることはありません。

親にバレる心配はなくなりますし、また、債権者からのプレッシャーを感じる機会も減るはずです。日常生活に平穏が戻るので、学業や借金問題解決に集中しやすくなるでしょう。

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弁護士は闇金からの借金無効を主張してくれる

学生のなかには、すでに闇金被害に遭っているという人も少なくはありません。

ここで確認しておくべきポイントは、闇金からの借金は無効なので一切返済する必要がないということです。つまり、闇金からの借金はわざわざ債務整理を利用しなくても解決できます。また、場合によっては闇金に支払い済みのお金を取り戻すこともできるでしょう。

ただし、法律の素人である債務者が闇金に強気な交渉をするのは不可能に近いでしょう。闇金は債務者の無知に乗じて、恐怖感を与えつつ返済を強いるものだからです。

その一方で、弁護士・司法書士などの専門家が介入したと分かると、闇金は検挙されるリスクを回避するために、すぐに債務者から手を引いてくれることがほとんどです。内容証明郵便などを送付するだけで闇金被害を終わらせることができるため、早期に弁護士・司法書士までご相談ください。

弁護士は費用面の不安にも対応してくれる

「学生でも債務整理を利用できる」としても、「学生だから債務整理費用を用意できない」という不安を抱える債務者も多いはずです。

もちろん、専門家に依頼をする以上、一定の費用は発生します。ただ、借金問題に強い弁護士・司法書士は次のような制度を用意しているため、「今お金がない」学生でも債務整理を専門家に相談することは可能です。

  • 相談料無料
  • 弁護士費用の分割払い対応可能
  • 法テラスの債務整理費用立て替え制度との提携

また、自己破産を利用するには数十万円の費用が発生するケースがほとんどですが、任意整理なら数万円だけで手続きを完了できる可能性が高いです。債権者の数に応じて債務整理費用が変わってくるので、「1社の借金だけを任意整理したい」という場合には安価に借金問題の改善を目指せるでしょう。

このように、借金を返せない学生でも利用できる制度は豊富に用意されているので、「誰にも相談できない」とひとりで悩みを抱える必要はありません。効率的に借金問題を改善し、就職などの人生のステップを歩んでいくために、ぜひ専門家の力を頼ってください。

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⑤生活費・学費にも困っているなら公的支援制度などを活用する

「借金問題を誰にも相談できずに困っている」「借金が原因で学費・生活費の工面もままならない」という場合には、学生でも利用できる公的支援制度を活用するのがおすすめです。

借金問題を相談できる窓口 親・友人に借金問題を相談できない場合には、次の公的機関の窓口を利用するのがおすすめ。無料で借金問題解決に向けたアドバイスをしてくれる(だたし、具体的なサポートは依頼できない)。

生活費や学費で困っているときに利用できる制度

特に、最近では新型コロナウイルス感染症による不況が原因で、アルバイトのシフトを減らされた・バイト先が倒産したなどの影響を受ける学生が少なくありません。

当面の生活費調達や学費支援制度が数多く用意されているので、学生課やお住まいの自治体の窓口まで相談にいきましょう。

まとめ

借金を返せない場合、学生であったとしても厳しい滞納ペナルティが課されることになります。そして、特に学生の場合には、学校生活・卒業後の生活を維持するために、早期に解決に向けて動き出さなければいけません。

ただし、「自分ひとりだけの力で借金を返済しよう」と意気込み過ぎるのにも注意が必要です。なぜなら、学生ローンや消費者金融カードローンのカードローンの利息条件は厳しく、どこかで返済が行き詰まる可能性が高いです。

そこで、自分で完済を目指すのは可能なのか、完済できないならどのような選択肢を検討すべきなのかについて、弁護士・司法書士など法律の専門家に相談することをおすすめします。自分に適した債務整理や親への相談方法・利用できる行政の支援制度なども紹介してくれるでしょう。

大学生活・就職後の人生を豊かにするには、早期に借金問題を解決するのが不可欠です。対策に動き出すタイミングが早いほど生活再建は楽になるので、まずは法律の専門家へアドバイスを求めましょう。

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よくある質問

Q. 学生の借金に優遇措置などはありますか?
A.

ありません。社会人と同じように返済を迫られます。また、お金を借りるときに実家の連絡先などを記入している場合は、親に連絡がいくこともあります。親がお金持ちでお金がある場合は立て替えてくれるかもしれませんが、年金暮らしでお金がない時は、債務整理などをする必要もでてきます。

Q. 親に借金を知られたくないので、闇金からお金を借りてもいいですか?
A.

絶対にダメです。闇金に手を出すと法的措置をとった後も、嫌がらせをされたり暴力を振るわれたり、色々なデメリットがあります。きちんと国・都道府県から許可を得ている金融業者からお金を借りましょう。

Q. 学生ですが、借金が返せません。どうしたらいいですか?
A.

まず弁護士にご相談ください。弁護士と相談の上、債務整理をするといいでしょう。債務整理は合法的に借金を整理する方法です。債務整理は3種類(自己破産・個人再生・任意整理)あり、どれが良いかは個々の事情により異なります。