Youtube広告の借金減額診断は怪しくないのか？騙されたりしない？

Youtubeを見ていると「借金減額診断」と書かれた広告をよく目にします。

「簡単な質問に答えるだけでOK！」
「返済額が半分近くまで減った！」

このように、借金をしている人にとっては魅力的な内容が書かれているため、試しに利用してみたいと考えている人も多いのではないでしょうか？

一方で「本来払わなければならない借金が減るなんて怪しい・・・嘘や罠ではないか？」と疑っている人も少なくないでしょう。

そこで、記事では「借金減額診断」で借金が減額できるからくりや、どのような団体によって「借金減額診断」が運営されているのか？などについて詳しく解説します。

Youtube広告で流れる「借金減額診断」が気になっているけど、躊躇していてなかなか利用に踏み切れていないという人は、ぜひ参考にしてください。

Youtube広告で流れる「借金減額診断」とは何なのか？

Youtubeを見ていて「借金減額診断」と書かれた広告を目にしたことがあるという人も多いでしょう。

「借金が減るなんて話がうますぎる・・・詐欺ではないか？」と疑う人もいるかもしれませんが、このような広告は決して怪しいものではなく罠や嘘でもありません。

次の項目から、Youtube広告で流れる「借金減額診断」の実態や、診断を受けるとどうなるのか？などについて詳しく解説します。

弁護士・司法書士事務所が運営する広告

そもそも、Youtube広告で流れる「借金減額診断」とは何なのでしょうか？

結論からいうと「借金減額診断」は、弁護士事務所や司法書士事務所が運営する広告です。

借金の返済に苦しんでいても、いきなり弁護士事務所や司法書士事務所へ電話するのは敷居が高いと感じて、なかなか相談できずにいる人は少なくありません。

そのため「借金に苦しんでいる人が気軽に弁護士や司法書士へ相談できるように」という想いで運営されているのが「借金減額診断」です。

「借金減額診断」なら、Web上で簡単な質問に答えるだけで、借金問題解決の方針について大まかな目安を知ることが可能です。

いきなり弁護士事務所や司法書士事務所に電話をかける必要がないため、気軽に借金問題解決の一歩を踏み出せるのです。

診断後は運営元事務所の借金相談を案内される

では、実際にYoutube広告で流れる「借金減額診断」を利用するとどうなるのでしょうか？

診断を受けると、多くの場合は入力した内容が広告の運営元に送られ、弁護士事務所や司法書士事務所からメールや電話で連絡がきます。

メールや電話は主に「具体的な解決策や借金をどれくらい減額できるのかについてお伝えしたいので、詳しくお話を伺えませんか？」といった内容です。

つまり、Youtube広告で流れる「借金減額診断」を利用すると、運営元である弁護士事務所や司法書士事務所の借金相談を案内されるというわけです。

なお、診断後の借金相談は相談料無料で受け付けている事務所がほとんどなので、借金返済に悩んでいる人は気軽に利用してみることをおすすめします。

Youtube広告で流れる「借金減額診断」で借金が減額できるからくり

前述したとおり、Youtube広告で流れる「借金減額診断」の運営元は、弁護士事務所や司法書士事務所である場合がほとんどです。

運営元がしっかりしているにもかかわらず、借金減額診断を「怪しい」と感じる人が多い理由の1つは、おそらく「借金が減るからくりについて詳しい説明がないから」でしょう。

そこで、この項目では借金減額診断で借金が減額できるからくりについて、詳しく解説します。

診断後に債務整理手続きをおこなうと借金が減額できる

「借金減額診断」のページには、多くの場合「簡単な質問に答えるだけで借金をいくら減額できるのかわかります」などと書かれています。これは、債務者の状況を知ることで「どの債務整理手続きで借金問題を解決できそうか？」大まかな目安を知ることが可能だからです。

債務整理とは、借金の利息や元金を減額したり、借金をゼロにできる手続きのことです。国が認めた制度であり、利用することで合法的に借金を減額できます。

債務整理にはいくつか種類がありますが、手続きごとに借金の減額率も大体決まっています。そのため、借金総額と利用する債務整理手続きがわかれば、借金をいくら減額できそうか目星をつけられるのです。

つまり、借金減額診断で借金が減額できるというのは、正確には「借金減額診断を受けた後に債務整理手続きをおこなうことで借金が減額できる」という意味だといえます。

債務整理3つの方法

ここからは、借金を減額できる「債務整理手続き」について、さらに詳しく解説します。

債務整理手続きにはいくつか種類があるとお伝えしましたが、具体的には以下の3つです。

どの方法を選択するかによって、借金の減額率やメリット・デメリットが異なるので、自分に最適な方法が知りたい場合は、弁護士や司法書士に直接相談するとよいでしょう。

債務整理にはデメリットもあるので注意

債務整理には借金を減額できるという大きなメリットがある反面、さまざまなデメリットも存在するため、利用するかどうかは慎重に検討する必要があります。

債務整理のデメリットとは、具体的には以下のとおりです。

• 信用情報機関にキズがつく
• 保証人に請求がいく恐れがある
• 借金をしている事実や滞納している事実を家族など周囲に知られる恐れがある
• カードやローンで購入した物を返還しなければならない可能性がある

上記に加えて、自己破産の場合は「一部の財産が処分される」「職業や資格の制限を受ける場合がある」などのデメリットがあるため注意してください。

なお、債務整理のデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にするとよいでしょう。

Youtube広告で流れる「借金減額診断」を利用するメリット

Youtube広告で流れる「借金減額診断」を利用するメリットをまとめると、以下のとおりです。

• 無料で診断してもらえる
• 匿名でも利用できる
• 弁護士・司法書士へ相談する際の心理的ハードルが下がる
• 相談前に解決策の方向性を大まかに知れる

次の項目から、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

無料で診断してもらえる

借金減額診断を利用するにあたり「お金がかかるのでは？」と心配する人もいるかもしれません。

しかし、借金減額診断は基本的に無料で利用可能で、診断結果もメールや電話で受け取れるため、自宅にいながら気軽に診断を受けられます。

弁護士事務所や司法書士事務所に出向いて相談するとなると、交通費がかかりますし、場合によっては相談料が発生することもあるでしょう。

その点、借金減額診断ならWeb上ですべて完結するため、費用がかかる心配はありません。

匿名でも利用できる

なかには「運営元が弁護士事務所や司法書士事務所とわかっていても、名前を伝えるのは抵抗がある」という人もいるでしょう。

その点、借金減額診断は、基本的に匿名で診断を受けられるため安心です。

メールアドレスや電話番号の記載は必要ですが、本名を入力する必要はありません。そのため「本名などの個人情報を知られたくない」という人でも、気軽に利用しやすいメリットがあります。

弁護士・司法書士へ相談する際の心理的ハードルが下がる

前述したように、借金減額診断には弁護士事務所や司法書士事務所に相談する際の心理的ハードルを下げる役割があります。

いきなり電話で相談するとなると、何を話せばよいかわからなかったり「借金をして相談するなんて弁護士や司法書士に怒られるのではないか？」と心配になる人もいるかもしれません。

その点、借金減額診断ならWeb上で簡単な質問に答えるだけで診断を受けられるので、誰かと電話で話したり事前の準備をする必要がなく、気軽に借金問題解決の一歩を踏み出せるのです。

相談前に解決策の方向性を大まかに知れる

弁護士事務所や司法書士事務所に相談する機会は、人生の中でそう何度もあることではないでしょう。

そのため、弁護士事務所や司法書士事務所に相談した結果「弁護士や司法書士から何を言われるのかわからず不安」という人もいるかもしれません。

そのような場合、相談前に借金減額診断を利用しておくことで、借金問題解決の方向性を大まかに知ることができるので、心の準備ができるのもメリットといえます。

Youtube広告で流れる「借金減額診断」を利用するうえでの注意点

ここからは、Youtube広告で流れる「借金減額診断」を利用するうえでの注意点についても解説します。

主な注意点をまとめると、以下のとおりです。

• 稀に悪徳業者が運営しているサイトもあるので注意
• 診断結果の連絡のためにメールや電話がくることがある
• 簡易的な診断なので正確にいくら借金を減額できるか知るのは難しい

次の項目から、それぞれの注意点について詳しく解説します。

稀に悪徳業者が運営しているサイトもあるので注意

借金減額診断のほとんどは、弁護士事務所や司法書士事務所によって運営されています。しかし、なかには弁護士や司法書士事務所が運営しているようにみせかけて、悪質な業者が運営しているものも存在するため注意が必要です。

弁護士事務所や司法書士事務所が運営している借金減額診断であれば、利用しても営業電話がかかってくる程度で、それほどリスクはありません。

しかし、悪質な業者が運営する借金減額診断を利用すると、診断のために手数料を請求されたり、入力した個人情報を悪用される恐れもあります。そのため、利用する際は信頼できる借金減額診断か、よく確認することが大切です。

なお、信頼できる借金減額診断かを判断する基準は、主に以下の3点です。

• 実在する事務所が運営しているか
• 住所や勤務先など必要以上の情報入力を要求されないか
• プライバシーポリシーの記載があるか

借金減額診断を利用する前には、サイト内にある「運営者情報」をチェックして運営元を確認しましょう。なかには「◯◯法律事務所」と記載があっても実在しない事務所名を載せているサイトもあるため、Webサイトや所在地を確認して本当にある事務所か調べることが大切です。もし、運営元がはっきりわからない場合は、利用しないほうが安全でしょう。

また、借金減額の可能性や最適な債務整理の方法を判定する際に、住所や勤務先といった情報は不要です。もし、入力を要求してくるサイトがあれば注意してください。

個人情報保護法第18条・24条により、事業者が個人情報を取得して利用する場合には、その取扱方針を「プライバシーポリシー」として公表する必要があると定められています。そのため、サイト内にプライバシーポリシーの記載があるかも確認するとよいでしょう。プライバシーポリシーに「個人情報の取り扱いについて定めたこと（個人情報を第三者に提供しないなど）を遵守する」といった記載がある借金減額診断なら、より安心して利用できます。

診断結果の連絡のためにメールや電話がくることがある

借金減額診断を利用する際には、電話番号やメールアドレスを入力する必要があります。この入力した連絡先宛に、後日弁護士事務所や司法書士事務所から営業の電話がかかってくることがあります。

弁護士や司法書士に借金の相談をしたい人はよいですが、単に借金を減額できるか確認したいだけで、弁護士や司法書士に依頼する気がない人や、営業の電話が面倒な人にとっては、デメリットといえるかもしれません。

なお、電話がかかってくることを避けたい場合は、メールでの連絡を希望する旨や連絡希望時間を備考欄や質問欄などに記入しておくと、柔軟に対応してくれる事務所が多いです。

簡易的な診断なので正確にいくら借金を減額できるか知るのは難しい

手軽に利用できる借金減額診断ですが、簡単な情報のみで減額できる金額のシミュレーションをおこなうという仕組み上「具体的にいくら減額できるか」「債務整理の中でもどんな手続きが適しているか」を正確に知ることは難しいです。

また、なかには債務整理で整理できない借金もあります。たとえば、税金や養育費は債務整理の対象外となるため、債務整理をしても免除や減額はされません。

くわえて、整理対象の借金であっても債務整理しないほうがよいケースもあります。たとえば、持ち家があり自己破産をすると処分されてしまう場合や、借金に保証人が設定されている場合などです。

借金減額診断で「借金を減額できる」と診断結果が出ても、上記のように債務整理の対象にならない借金や、債務整理をしないほうがよいケースもあるので、正確な金額や自身の状況に適した手続き内容を知るためには、司法書士・弁護士に直接相談することが大切です。

借金減額診断の診断結果はあくまでも目安と考え、最終的には信頼できる事務所を見つけて相談するようにしてください。

まとめ

Youtube広告で流れる「借金減額診断」は、ほとんどが弁護士事務所または司法書士事務所によって「借金に苦しんでいる人が気軽に弁護士や司法書士へ相談できるように」という想いで運営されているサービスです。

Web上では「怪しい」「詐欺ではないか？」との意見も見受けられますが、決して怪しいサービスではないので安心して利用してみてください。

ただし、なかには悪質な業者が運営しているものもあるので、診断費用がかかったり、運営元が明記されていないサイトは利用しないようにしましょう。

当サイトでも、無料で利用できる借金減額診断チェッカーを提供しています。3つの簡単な質問に答えるだけで診断可能ですので、ぜひ気軽に利用してみてください。